長年、お世話になっているiPhoneのカメラアプリ「OneCam」。もう10年近くのお付き合いになります。近年はiPhoneのカメラが多眼化してアプリの仕様と合わなくなったため、使う機会は減っていました。
ですが、先日満を実施してこのOneCamの後継アプリ「OneCamPro」がリリースされました。さっそく使って見たのでレビューしてみます。
OneCamProの特徴
「OneCam」は無音が売りのiPhoneアプリの元祖。通常のiPhoneのカメラは普通に使うとシャッター音が出ますが、「OneCam」はマナーモードで撮影すれば、このシャッター音が出ないようになっています。
こう聞くと怪訝な顔をする人もいるのですが、例えば静かな飲食店や講師が真剣に話しているセミナーの最中など、写真を撮りたいのにシャッター音が邪魔になるシーンはかなりあります。(そもそも必ずシャッター音が鳴る仕様は日本だけのもので、こんな機能をつけられているのは日本人が子供扱いされている気がするのは私だけでしょうか)。
今回リリースされたOneCamProもこの基本機能を踏襲しています。そして新機能として、iPhoneについている超広角、広角、望遠のレンズをワンタップで切り替え、トリミングなどの写真の編集機能の追加、さらに、HEICフォーマットでの写真の保存に対応しています。
加えて、カメラのビュー画面の色を好きな色に変更可能。例えば、全体的に黒いものを撮影する場合は、周りを明るい色にしてわかりやすくするような使い方が出来ます。
広角撮影はiPhone+OneCamProが最強
さて、普段一眼やミラーレスなどのカメラを使っている視点で考えると、iPhoneがもっとも生きる場面は広角で撮影する場面ではないでしょうか。
iPhoneのカメラは、一眼のカメラなどに比べるとセンサーサイズが小さいため、入ってくる光量が少なく背景がボケさせるような写真は苦手です。ポートレートモードでは、この部分をプログラムで補正しています。
ですが、スナップ撮影のような広角レンズで撮影するのが適した場面では、そもそもボケが欲しい写真を撮ること自体が少ないです。それよりもスナップ撮影は、ここぞという一瞬を逃さないことが大切。カメラをバックから出している間にシャッターチャンスを逃しては意味がありません。
その点では、iPhoneのカメラアプリの中でも無音速射が売りのOneCamProが広角のスナップ撮影に最も最適なアプリなのは間違いないでしょう。一眼レフのカメラを持っている人でも、広角レンズの代わりに使って見るのはいかがでしょうか。
信頼と実績。10年で67回の無料アップデート
今やiPhoneのカメラアプリは、様々なものがあってどれを使うか迷うという方も多いでしょう。私がOneCamを推す理由は、先代アプリのOneCamが2011年のリリース後、約10年間で67回の無料アップデートを続けきたというその信頼と実績にあります。
iPhoneも毎年進化を遂げているため、アプリのアップデート作業も楽ではなかったはず。多くの人気カメラアプリは、「○○カメラ2」のような後継アプリが出していますが、OneCamProのリリースまで無料アップデートのみで最新機種に対応して来たのは驚異的です。
誤解しないで欲しいのは、定期的に後継アプリを出す戦略はビジネスとして正しいですし、をれを非難したいわけではありません。私が言いたいのは、あくまでもこのOneCamProの作者AppleWalkerさんはそれだけ手厚いサポートしてくれるアプリ開発者だということです。
OneCamProは370円ですが、確実に元が取れるアプリだといえるでしょう。
今日のアクション
先代アプリのOneCamはもうすぐ配信停止になるそうなので、間違って買わないように気をつけて下さい。