なぜ仕事上の人間関係は我慢するべき対象なのか

日本においては、多くの場合仕事での人間関係は選べないのが当たり前というか、そういうことを考えること自体がナンセンスであるという風潮がある気します。そして、仕事の上での人間関係では、仕事なのだからがまんして嫌な人ともうまくつきあいなさいと私たちは子供ころから随分とすり込まれてきています。

しかし、仕事の以外の人生の時間を切り出してみると圧倒的に何をするかよりも誰とするかのほうが重要なことが多いです。

たとえば、友達つきあいは当然自分の気のあった人とつきあうでしょうし、恋愛や結婚ともなれば、誰と結婚するか以上に重要な要素はありません。

仕事も恋愛も、その諸々のことも同じ人間の営み。そう考えれば仕事だけ、仕事だけが人間関係を選んではいけないというのはナンセンスな気もします。

冷静に考えれば、一日の大部分の時間を仕事に費やすわけで、その仕事を選ぶ際には何をするかと同じくらい誰とするかが重要なのは当たり前のはずです

歴史的に見ればAppleのスティーブジョブスとスティーブウォズニアック、Microsoftのビルゲイツとスティーブパルマー、日本においては本田技研工業の本田宗一郎と藤沢 武夫のように、世界的な成功はこの二人が一緒にいたからこそ成し遂げられたという事例は枚挙にいとまがありません。

つまり仕事においても、誰とするかはそれくらい重要なのです。

私の周りには自分の夢や目標に対してストレートに追求している人が多くて、私はそれに対していつも憧れと、少しばかりの後ろめたさを感じていました。自分は、彼らみたいに人に語れるような夢はない。

自分の価値基準のようなものが曖昧で、どうしても流され生きているような感覚にとらわれることが多かったです。

ですが、どうにも自分の価値判断基準は何をするかよりも誰とするかということが凄く大きいということを自覚できたのは最近のことです。

もちろん、仕事においては何をするかが問われることのほうが圧倒的に多いですし、一緒に仕事をする人を選べない局面はあるのかもしれません。ただ、あまりにガチガチにそういう風に凝り固まってしまうと自分の選択肢を狭めてしまうことになるのではと感じます。

少なくとも自分の野望の中に、こんな仕事をするだけでなく、こんな人と仕事をするが入っていてもいいはずなのです。

今週の気になっている本

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本日の記事は、こちらの本を読んでいて感じたことを書き出していたら出来上がりました。歴史に名を残すような偉業を成し遂げた人たちには、必ずと言っていいほどベストパートナーと呼ばれる存在がいます。それくらい仕事で誰とするかは重要なことなのです。

本書はそのベストパートナーが生まれ、そして時には別離していくまでの課程を詳細に分析してくれています。

今日のアクション

やっぱり最終的に人生は、誰と関わるかに左右されるなって強烈に感じます。自分でどうこう出来ない要素もありますが、何をするかに迷ったら誰とするかで決めるというのは全然ありですね。