先日8/12(木)にWordPress 5.5がリリースされました。今回はいわゆるメジャーアップデート。大きな機能変更を伴うアップデートです。気になる変更点のうち特に影響が大きいもの、ブロガー的に気になる機能を見ていきます。
ブロックパターンの追加
ブロックエディタが導入されてから、ブロックを組合わせることでHTMLやCSSを知らなくても、自由に記事のレイアウトを変更出来るようになりました。例えば、記事の部分を2カラムにしたり、記事の終わりにボタンを入れたりというもブロックを使えば簡単にできます。
ただ、自分の使用するブロックの組合わせは割と決まっていて、いつも同じような操作をしていると言う方も多いのではないでしょうか。そのような場合に便利なのがブロックパターン。比較的良く使われているブロック同士の組合わせが事前に用意されており、それらを簡単に呼び出すことができます。
ブログ記事のレイアウトに統一感を出す時なども利用出来ます。
ブロックディレクトリ追加
WordPressのブロックエディタを利用していて、自分のやりたいことが出来るブロックが中々見つからないという経験はないでしょうか。
今回のアップデートでは、ブロックの使い画面から直接ブロックを検索し、インストールすることが可能なブロックディレクトリが追加されました。
ブロックを検索して、まだブロックがインストールされていない場合、ブロックディレクトリで利用可能なプラグインのリストが表示されます。これでそのままブロックを追加でインストールすることが可能です。
ブロックデザインがより簡単に
以前より、ブロックのデザインをカスタマイズする機能はありましたが、今回のバージョンアップでより細かくデザインの変更が可能になっています。
インライン画像編集
画像のアップロードはブロガーにとって大事な作業の一つです。これまでは、自分のPCで加工した写真をアップロードすることが多かったかもしれませんが、WordPress 5.5からはブロックエディタ上で加工が出来るようになりました。
記事とのバランスをみながら画像を加工できるので、作業時間の短縮のなるはずです。
サイトマップのコアへの取り込み
これまでプラグインなどで機能追加して導入していたサイトマップがWordPressに標準で組み込まれるようになっています。これによりにブログ立ち上げ時にサイトマップの設定を個別にする必要がなくなります。
なお、すでにプラグインなどでサイトマップを設定済みのサイト、ブログについては、サイトマップが複数登録されていても永久はないとGoogleが見解を出しています。
クラシックエディタ利用の場合、注意が必要
記事を書いている8/13現在、クラシックエディタ利用者の間からクラシックエディタで記事の編集が出来なくなるといった現象が報告されています。
これはJQuery migrateという古いバージョンのJQueryと互換性を保持するプログラムがWordPress本体に入らなくなったからです。このため、古い記述が入ったプラグインやテーマではただしく動作しない現象が発生しています。
テーマやプラグインに、何ヶ月も更新されていないような古いままのものがある場合、それが影響している可能性があります。
この現象が発生した場合は、一旦プラグインを停止して動作を確認する、テーマはTwentyTwentyなどの標準のものに変更して、動作が戻らないかを確認して見て下さい。
単純な不具合の場合、次回以降のアップデートまで待てばいいのですが、これは厳密な意味では不具合ではないため、今後アップデートで改善されない可能性があります。今後の動向次第ですが、対応としては、古いテーマ/プラグインの利用を辞める、またはこれを気にブロックエディタへ以降するの二択になります。
自分だけでトラブルシューティングが難しい場合、詳しい方へ相談したほうが良いかもしれません。
今日のアクション
WordPress 5.5を触っているとブロックエディタの進化具合に驚かされます。今回紹介した以外にもWordPress 5.5には変更点がいくつかありますがどれもかなり良い感じです。大きな方向性として、よりデザインやレイアウトのカスタムは直感的に出来る方向になりそうなので、楽しみです。