アートとセラピーはきっと近くにある

最近、身近の友人達が立て続けに心理学関係の資格を取得していまして。今後、カウンセラーやセラピストとして活動していくようです。

当ブログは、タイトルでコミュニケーションを謳っているように、私も心理学とかそっちの方面に興味がある人ではあるのですが、今は写真を学びたい意欲がそれを上回っていて、手を出せていません。

ただ、そんな中でも感じるのは、アートといわゆる心理セラピーというのは、なんとなく近いところにあるのではないかということ。

アートといっても幅広く、私の場合は写真になるのですが、写真を撮影してセレクトして行く中で感じるのは、自分の美的感覚と真摯に向き合う必要があるということ。

そして、この美的感覚とは、最終的には誰に意見でも自分の中の奥深いところにある美しいと感じる感覚に耳を傾ける必要があります。そして、この自分の心ノ声に忠実になるというのは、結局のところセラピーなのではないかと感じるのです。

精神的に病んでしまうケースは様々ではありますが、周囲の声に振り回されすぎて、自分の本心が分からなくなってしまうというケースも多いと言われています。

人間は、社会的な動物である以上、例え自分の本意ではなくても、他の誰かの意向に従ったり、妥協したりというのは避けられないところがあります。

ただ、それが常態化してしまい、自分のキャパを超えた時に精神を病んでしまうというのは、容易に想像がつきます。

このような場合、心理セラピストというのは、様々なアプローチを駆使して、その人の心の奥にある本心の部分を引き出していくことで、いわゆる癒やすという状態に繫げて行きます。

もちろん、そこまでの道のりは簡単ではなく、そこまでの人生で蓄積してきた自分の中の思い込みやトラウマ的なものをひとつひとつ取り除いていく必要はあるのですが、大事なのは自分が本当に望むことが自分でわかるようになるということ。

私は、この部分って、自分の美的感覚を磨く作業にもの凄く近いと感じています。

自分が何を望んでいるか。そして何を美しいと感じるのか、それは本来自分の中にしか答えはなく、他者には判断出来ません。人の数だけ答えがあるはずです。

ですが、我々は社会性を身につけることとトレードオフして、何事ににも答えがあると勘違いしてきた気がします。

アートにしろ、セラピーにしろ、失われた自分の感覚を取り戻すという意味において近いもののような気がするのです。

今週の気になった本

ちきりんさんの本は読みやすくて好きです。本書の内容はタイトルの通り、自分で考えようねということなのですが、やはり裏を返すと日本人は自分の意見を言える人が少ないということですね。