読書は Kindle中心ですが、状況に応じてオーディオブックを利用しています。ですが、オーディオブックはもう一歩うまく使いこなす方法があるのではないかとモヤモヤしています。
今回、そんな私のモヤモヤした気持ちに答えを出してくれるお二人北真也さんとF太さんの二人のトークライブが開催されるということで参加して参りました。
印象に残った点をピックアップしてみます。
オーディオブックとはなんぞや
漠然とわかったような気になりがちですが、そもそもオーディオブックとは何なのでしょうか。その定義は一般的にはまだまだ認知されていません。
いわゆるオーディオブックとは本の朗読をプロのナレータさんや声優さんなどが紙の書籍を朗読しているもので、紙の書籍を音声で楽しむことが出来ます。
オーディオブックには、紙の書籍にはないメリットが沢山あり、その一つが受け身でも読書ができることです。モチベーションが下がっているときでもながら作業で読書ができるというのが最大の特徴と言えます。
今回登壇されたF太さんは、この性質を活かして家事をしながらオーディオブックを聴いているとのことで、結果嫌いだった家事も好きになってしまったそうです。
メンタルの回復にも活用
北真也さんは、本業は某大手メーカーでシステムエンジニアをされています。
今年の2月ごろにお仕事がかなり過酷な状況になり、精神的に疲弊しきっていたそうです。その際に心身を壊してしまわないように活用したのがオーディオブックです。
私はオーディオブックというと実用書のイメージだったのですが、北さんは通勤時間に、主に小説のオーディオブックを聴いて気分転換をされていたそうです。
紙の書籍で小説を読むのに比べて、オーディオブックで小説を聴くと没入感が強く、聴いている間は小説の世界に入りこ込めたため、気分をリフレッシュできていたそうです。
回復の時間に学習はできない
我々は時間をもっと効率的に時間を使おうと考えるとき、例えば寝る前にマンガを読む時間を自己啓発書を読む時間に代えようなどと考えてしまいます。
ですが、多くの場合これは意味がないとF太さんはいいます。人間の使える精神力は体力と同様に一定で、精神的な回復にあてるために時間を、さらに学習の時間に充てるのは無理があると言われていました。
ダラダラすごし過ぎるのも問題ですが、精神が疲弊しているときはきちっちり休むという姿勢が重要なのです。
北さんは、通勤の際にオーディオブックを聴く際は、疲労度や精神の状態に合わせて、学習用とヒーリングミュージックなどが入った回復用オーディオブックを使い分けているとのことでした。
デメリットをどうするか
ここまでオーディオブックについて、メリットを中心に語ってきたのですが、会場からの質問にはこんなものもありました。
- オーディオブックは読みたところから読んだりつまみ読みができない
- Kindleのようなハイライト機能がないがどうしているのか
たしかにオーディオブックは音声なので斜め読みができません。気になる点だけ読むというのも難しいでしょう。
これに関してF太は、本当に良い本でそれが身に付くなら紙の本とオーディオブックを両方買うと回答されていました。たしかに両方買えば、あとから見返してメモをとったりすることも出来ます。
結局のところ、オーディオブックで全ての本を読もうというよりもうまく組合わせて良いとこどりをするというのがベストのようです。
パラキャリ対談
トークセッション終了後、今回会場を提供してくれている会計Webサービスの「Freee」さんが運営するWebメディア「パラキャリ」の方を交えてのクロストークイベントが行われました。
昨今は大手企業が副業を解禁にするなど、パラレルキャリアに対する考え方も随分と変わってきている部分があります。そんな中で北さんは会社員しながらブログを書き、本を7冊執筆されているという実績をお持ちです。
ただ、それは北さんの中では本業の仕事のスキルを上げるための一環。ブログなどの活動が仕事での成果に繋がっていると語っておられました。
たしかにブログでの活動とかやっていないと大人になって仕事以外の人間関係を気付くのは大変ですし、それが視野が広がるきっかけになっているなと私も感じています。
今日のアクション
わずか2時間のトークライブでしたが、かなり濃い内容だったなと感じました。
今回、小説のオーディオブックの話が私は目から鱗でした。これまで実用書のオーディオブックした聴いていなかったので。今後、活用を検討してみることにします。
現在世の中はスマートスピーカーのブームがやってきているので、オーディオブックと組合わせればまだまだ、活用の幅はひろがりそうで楽しみです。
なお、今回の登壇者のF太さんの書籍はオーディオブック化されています。興味あるかたは是非きいて見て下さい。