肝心なところでうまくいかない。なんとなく生きづらい。こういった感情は私はいつも抱えています。
コーチングやカウンセリング、あるいは各種のタイプ診断など世の中には様々なメソッドがあるけれど、私はどれも当てはまっているような、違うような感覚がありました。そんな私がこれはと最近注目している心理学があります。
生きづらさの正体は、母親の胎内にいる間から5・6歳くらいまでの言語獲得前が影響しているかもしれません。
キャラクトロジーとは何か
キャラクトロジーとは、欧米のユング、フロイトを源流とする心理学の分野であるキャラクトロロジーをベースに、日本人の特性に合わせて改良したもの。
幼いころの他者との関係における繊細な非言語コミュニケーションの中にこそ、原初の傷(トラウマ)があり、それが人の人格形成において影響を与えているという考え方です。
学校や職場になじめなかったり、恋愛でいつも同じような失敗を繰り返すといったような場合、それは子供時代のトラウマが影響を与えている可能性があるのです(もちろん、物事にはいろんな原因があるので一括りには出来ませんが)。
キャラクトロジーでは、発達段階において出来るこのトラウマを成長段階において5つのパターンに分類することで取り扱うことができ、それぞれのトラウマを癒やすことで生きづらさが無くなると考えています。
言語アプローチの限界
カウンセリングの世界では、子供時代の自分の抑圧された感情、いわゆるインナーチャイルドを解放するというアプローチをよくすることがあります。
ただ、多くの場合そのアプローチは言葉を使ったものとなります。
言語によってアプローチできるのは、成長して言語を獲得したあとの感情であることが多く、言語獲得前に生じた問題にアプローチ出来ていない可能性があるのです。
そんな子供のころの記憶、覚えてないよ…と感じるかもしれませんが、人間の潜在意識には記憶が残っていて、身体は反応してしまうのです。ふとした瞬間に、ずっと忘れていた子供時代の嫌なことが場面がフッと想い出したという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
世の中には表面的なポジティブシンキングが沢山ありますが、いくら努めてポジティブに振る舞っても、身体が拒絶反応を起こすようであれば、いずれ身体を壊してしまうのです。
自分の過去と重ねてみる
私自身は、残念ながらあまり恵まれた家庭環境には育っていません。
子供ころには、母親からマルトリートメント(行き過ぎたしつけや虐待に近いような行為)を受けていたし、幼稚園にも保育園にも通っていないので小学校にあがる以前の記憶はほとんどありません。
ただ、母親がよく隣人や近くに住んでいる人達を衝突していたのは覚えています。ある研究結果によれば、親が直接子供に暴言を吐いたり、手を上げたりしなくても、両親の激しいケンカを横でみているだけで、脳に同じような反応がでるといいます。
自分が子供のころに母親とどのようなコミュニケーションを取っていたか全く覚えていないのだけれども、近隣の住民とよく衝突していた母を見て少なからずの影響を受けていたことは間違いないと考えています。
自分の人生がなんとなく生きづらいと感じる背景にはすくなからず、この小学校に上がる前の時期のことが関係している気がしているのです。そこにアクセスできる数少ないメソッドの一つがキャラクトロジーだと感じています。
今日のアクション
近年は、Googleがマインドフルネスを取り入れたり、U理論が話題になったりと、言語的なアプローチや論理的なアプローチに限界が感じて、世の中全体が別のアプローチを求めているようにも感じます。
なんでもかんでも、子供のころのトラウマだとか、非言語的なアプローチが必要だと言うわけではありませんが、少なからずその可能性を考えてみる必要はあると感じています。
Posted from SLPRO Z