2016年からAmazon プライムビデオのオリジナル作品として配信されている仮面ライダーアマゾンズにはまっております。過去にシーズン1、シーズン2と配信されて今回、完結編となる「最後ノ審判」が劇場版となって公開されました。
これは見ないとというわけで、5/19公開初日に映画館で見てきました。その感想をネタバレしないように書いてみます。
ついに二人のアマゾンの対決が決着
シーズン1,シーズン2を通して見ているファンからすると、もっとも気になるのは主人公である遙と鷹山仁の二人のアマゾンの決着です。ところが映画では物語の途中まで二人の決戦がはじまるような雰囲気がまったくありません。あれあれと肩すかしを食らったような気分になります。
それでも徐々に映画のストーリーが進んでいき、物語に入り込んで二人の決着のことを忘れかけたことに急展開が発生。一気にエンディングまでなだれ込んで行きます。そしてエンディングでは遙と仁の戦いにピリオドが打たれます。
結構な激しく過激な描写の連続なのですが、見終わったあとはすがすがしい気持ちに少しなりました。
主役を演じる藤田富さんの上達がすごい
仮面ライダーアマゾンズの主役を演じるのは藤田富さん。なんとこの仮面ライダーアマゾンズで初めての主演を務めています。
正直、シーズン1の配信が始まったころはどうなのかなと感じるシーンも結構ありました。アマゾンズが面白いのは谷口 賢志さん演じる鷹山仁によるところが大きいと感じていました。
ところが藤田富さんの場合、この作品を通じての伸び率が半端なかったです。シーズン2になるころには、押しも押されもせぬ主役が板に付いていました。
特にシーズン2は、登場人物がそれぞれは信念を貫いて破滅的な方向へ向かう展開だったため、登場人物の中で唯一妥協点を模索する姿はスクリーンに登場するだけで安心感がある存在になっていました。
劇場版でもその存在感は顕在。難しい役どころを見事に演じています。
テーマは「食べること、生きること」
未だに作品を見ていない人からは「仮面ライダー」の冠が付いているので勧善懲悪ものの作品だと考えられるようですが、アマゾンズは決してそんな単純なストーリーではありません。明確なテーマ性を持った作品です。
劇場版でも、詳細はネタバレにつながるので割愛しますが、人間が生きるためには何かを動物を殺して食べていく必要があり、何かの犠牲の上に成り立っているということを、わかりやすい構図で示してくれています。
特に劇場版の終盤で主人公の遙が究極の選択を迫られるシーンがあるのですが、このシーンはまさにアマゾンズのテーマ性を象徴しているシーンだと言えました。
21世紀版怪奇ホラーの集大成
仮面ライダーアマゾンズの魅力はもちろん、そのストーリーやテーマ性以外に節々から制作側の拘りを感じられるところです。
なんか商業主義により過ぎておらず、多少コストよりも作り手の拘りを優先しているように感じられるシーンが数々あるのいです。特撮で育った人達が「俺たちが見たいのはこれなんだ」と主張してくる感じがします。
もともと、原作の仮面ライダーは怪奇ホラーというジャンルの作品で、おどろおどろしく怖いというのが本来の特徴です。仮面ライダーアマゾンズでは、その昭和のおどろおどろしさを見事に21世紀風にアレンジして復活させています。
劇場版でも、目を覆いたくなるような血しぶきや残酷なシーンも出てきますが、ただ残虐なシーンを出しているというわけでなく、仮面ライダーシリーズのルーツに則った表現をしているように感じました。
今日のアクション
作品を見終わったあとは、3年間見続けたシリーズが終わってしまった感慨にふけってしまいました。素晴らしい作品で久しぶりにドはまりした作品でした。キャスト、スタッフの皆さん砂らしい作品をありがとうございました。
仮面ライダーアマゾンズはアマゾンプライムビデオからごらん頂けます。