私のブログの読者の方ならご存じのように、私はKindle端末のヘービーユーザーです。2012年にKindle Paperwhiteが日本に上陸して以来、PaperwhiteやVoyage、Oasisと様々な端末を使ってきました。
タブレットに比べれば多少もっさり感のあるKindle端末ですが、それでも価格が安い、軽い、目が疲れない、電池が長時間持つなど私は愛用していました。
ですが、ここ数年、どんどんKindle端末が改悪されている印象があるのです。今日はその点について書いてみることにします。
画面に表示されるKindleストアの情報が多すぎる
昔のKindle端末に比べ、今のKindle端末のUIが使いにくく感じる最初の理由の一つ目が端末を起動した時の最初の画面に自分の本だけでなく、Kindle Unlimitedなどストアのオススメ本が数多く表示されるようになったこと。
たとえば、これは2014年のころのKindle端末のトップ画面。
端末、あるいはクラウド上の購入済みの本が上半分、そしてセールなどの情報が下半分に表示されています。表示される本の量が少なく、非常にシンプルです。
それに対して今の端末がこちら。
画面上部にマイライブラリという、購入済みの本の一覧が表示され、真ん中より下には、Kindleストアの情報が表示されるようになっています。
Kindleストアの情報が画面下部に掲載されるのは、依然と同じなのですが、1冊ずつの表示枠が小さくなってたくさん本が表示されるようになっています。そして、1画面では、表示が終わらず、下の法にページスクロールすると、様々なタイプのKindleストアのレコメンドが表示されます。
正直、本の表示量が増えたせいで、画面がとても見にくくなりました。Amazon側から見ると昔に比べて解像度が上がっているのだから、これくらい情報を掲載しても大丈夫だろうと考えているのかもしれませんが、確実に見づらくなっています。いくら解像度が上がっても、白黒画面にたくさんの本の表紙が表示されると見にくいです。視認性が悪くなるのでもうちょっと一画面の情報量を減らして欲しいです。
そもそも、Kindle端末を買っている時点で、この端末を買ってまで本を読もうという人は一定以上のITリテラシーがあって、読書好きのはずです。いまさらこんな協力なレコメンドしなくて、自分で好きな本は勝手に探すはずなのです。
自分のライブラリとストアのページは完全に分けて表示して欲しいです。
端末のレスポンスが悪くなった
これは、正確にベンチマークをとったわけではなく、私の記憶によるところが多いのですが、Kindle端末が以前より確実に動作がもっさりしてような気がしています。
特に、トップ画面を表示したとき、画面下部にメニューバーが表示されるのですが、これに切り替えが特に遅いことが多いです。切り替えに十数秒かかることもあります。もちろん、Kindle端末はタブレットに比べもともとレスポンスは遅いのですが、それでも昔のKindle端末より遅く感じるのです。
私はその原因は、先に書いた1画面目にKindleストアの情報を表示するために通信を行っているのためではないかと考えています。特に屋外だと、Kindle端末は通信出来ないため、無駄に通信にいって処理が遅くなっているのでは考えてしまうのです。
優秀なAmazonのエンジニアさんがそんな初歩的な設計ミスするとは考えにくいのですが、私のKindle Paperwhiteの挙動を見ているとどうも疑いたくなるのです。
突然のフリーズからの再起動多すぎ
そして、もう一つ感じるのが、本を読んでいる途中でのフリーズ、そしてその後の再起動が結構な頻度で発生するのです。
もちろんこの現象も以前から多少はあったのですが、ここ1年くらい本当に多くなった印象があります。特に多いのが、マンガなどの固定レイアウトの本。あるいは、リフローの本でも間の解説用の図版が入っていて、そのページをめくった前後でよく発生します。
以前は、解像度が低かったため、Kindle端末を読む人はあまりいなかったかもしれませんが、今はKindle端末でも十分マンガ読むことが出来ます。だからこそ、こういうフリーズはストレスになるのでやめて欲しいです。
Kindle端末は必要最低限の機能でいい
ここまで書いてきて感じるのは、Kindle端末は本来シンプルかつ無駄のない、読書のためにのみ特化したモデルのはずだったということです。もちろん、今も基本はそうなのですが、変に色気を出してストアの情報を多くしたり、UIを変えてしまったことが改悪になっている気がするのです。
Kindle端末を買う層というのは、ガジェット好きの中でもかなりマニアックな読書好きの人達です。そうでなければ、今の時代Kindle本はスマホかタブレットで読みます。敢えて、Kindle端末で本を読むというのは、目の疲れやバッテリーの持ちを気にする読書愛好家なのです。
Kindle端末はそれらのマニアックな層の要求に答えるただただ読書を静かに楽しむための最低限の機能を備えた端末であって欲しいのです。
今回、提示した問題はいずれもソフトウェアのアップデートで改善出来ると予想しているので、是非対応を検討して欲しいです。
今日のアクション
もはや私の生活はkindle無しには成立しません。是非、読書好きのために素晴らしい端末 を作って欲しいです。