マイクロフォーサーズからフルサイズに移行して一ヶ月。感じていることをありのままに話すぜ!

去る2月16日にLUMIX S5Ⅱを発売日に予約購入しました。写真に真剣に取り組んで丸2年が経過して、メインのカメラをマイクロフォーサーズからフルサイズカメラに移行しました。

フルサイズが良いよとは、いろんな場面で言われ続けてきたのですが、実際乗り換えてみてどうなのか。特に私の場合は、LUMIX G9PROからLUMIX S5Ⅱに乗り換えたので、操作性はほどんど同じでセンサーサイズのみが変わりました。

では、実際違いはどうだったのか。私はカメラのスペック表を元に解説するのはちょっと知識不足の部分があるので、今回は実際に使った体感値に絞ってレビューしていくことにします。

やっぱり重いしゴツい

今回、購入したカメラはLUMIX S5Ⅱ。フルサイズカメラ全体でみてもどちらかというと小さいほうのカメラになります。たしかにサイズ的にはLUMIX G9PROとそんなにかわらないのですが、実際持って盛るとややずっしり来る感覚があります。LUMIX G9 PROは重さが658gに対して、S5Ⅱは740gで約100g重いです。

左:LUMIX G9 PRO + オリンパス PRO 25mm f1.2
右:LUMIX S5Ⅱ + SIGMA SG DN Art 50mm f1.4

サイズ感もS5Ⅱのほうが少し大きい感じ。カタログスペックとしては、そこまで差はないようですが、実際にもってもみると結構差を感じます。

ここにレンズの大きさが加わるとかなり差が開きます。私がフルサイズで最初に購入したレンズは、SIGMA DG DN Art 85mm f1.4で、これもかなり軽量化されたと言われるレンズです。

それでもマイクロフォーサーズで主力で使っていたオリンパス PRO 25mm f1.2 と比べるとやっぱりデカいしおもい。フルサイズでは、まだズームレンズは試していませんが、ズームレンズを使えばその差はもっとひらくのだろうと予測出来ます。

フルサイズのほうが画質は綺麗なのか

さて、一番気になる画質の話。よく言われるセンサーサイズの差が画質に表れるのかという点です。

ここからは完全に私個人の感覚の話になるのですが、その差は大きいと感じました。

よく言われるのはフルサイズの写真では、ボケ感が違うと言われています。ですが、私はそれはちょっと違うのではないかと感じました。たしかにボケ感は違うのですが、なんというか写真に湿度があるような感覚を覚えました。

LUMIX S5Ⅱ+ SIGMA DG DN Art 85mm f1.4で撮影

おそらくは、センサーサイズが違うことで、1つの画素ごとに保持している光の量、また情報の量そのものが多いため、そのように感じるのではないかと。

もちろん、使っているレンズの差、特に85mmという焦点距離も影響しているはずなので、もの凄く感覚的な比較にはなるのですが。

ピンが薄い

フルサイズは、被写体震度が浅いので単焦点レンズなどでは特に、ピンが薄いです。マイクロフォーサーズからフルサイズに移行した際、ここで戸惑う人は結構多いのではないかと。

マイクロフォーサーズは、フルサイズカメラより絞りが2段落ちます。ですので、私がマイクロフォーサーズでメインで使っていたオリンパス PRO 25mm f1.2でもフルサイズ換算するとf2.4相当になります。このf値が2を着るかどうかは結構大きな差で、f値が2を切ったところで別の世界が見えてくると言われています。

実際体験するとわかりますは、描写がどんどんやわらかくなるかわりに、どんどんピンが薄くなっていきます。斜め前くらいから撮るともう両目にピンはあたりません。

この写真はうまく右目にピンが当たっていますが、ちょっと間違うと目ではなく手前の髪の毛や、指にピンがあたってしまいボケた写真になってしまいます。もちろんマイクロフォーサーズでも似たようなことはあったのですが、ここまでピンが薄いと慣れるまではその頻度かなりあがります。

同じようにマイクロフォーサーズからフルサイズに移行した人のブログでは、これを理由におすすめしないという方もいました。確かに気楽に写真が撮りたいと言う場合は必ずしもフルサイズである必要はないかもしれません。

結論:移行して満足

ここまで、特に大きく感じられるマイクロフォーサーズとフルサイズの差を書いてきたのですが、個人的にはフルサイズに移行してとても満足しています。私はポートレートを中心に、もっと綺麗な写真が撮りたいという欲求が増してきた時期でもあったので、そのニーズをがっちり満たしてくれています。

ただし、世の中で騒がれているほど、万人がフルサイズが良いかというかちょっと微妙だと感じています。たとえば、屋外で野鳥を撮りたい人には、重さや手軽さが重要になるだろうし、カメラを持って居ても月に1度くらいしか撮影しないと言う人にはフルサイズはコスパが見合わない代物です。

写真を勉強しはじめてわかったのですが、なんでも撮れるカメラ、レンズってないんですよね。何を撮るかによって、カメラもレンズも、そして撮影方法も切り替えていけないんです。カメラのことがわかっていないとこれに気がつかないことが多いです。

だからフルサイズに移行するべきかどうかは、撮りたいシュチュエーションや被写体によるとしか言いようがありません。私と同じようにマイクロフォーサーズからフルサイズに移行を考えている人がおられたら自分が撮りたいものはなんなのかをよく考えることをおすすめします。

今日のアクション

今は写真を撮るのが本当に楽しいです。とにかくバシバシ撮っていきたいです。