WordPressをメジャーアップデートするときの注意点

WordPressでは不定期にアップデートが行われます。今回は11月14日に新バージョン4.9のWordPressのアップデートがありました。

当ブログでは、WordPressは常に最新の状態を保つようにして、アップデートはすぐに行うことを推奨しています。ですが、今回のようないわゆるメジャーアップデートの場合は、すぐにはアップデートをせずにしばらく様子見することをおすすめしています。

今回はメジャーアップデート

11月14日にリリースされたアップデートはメジャーアップデートといって、WordPressのバージョンが 4.8.3から4.9に上がります。

一方でバージョンが4.8.2 から4.8.3に変わるように一番小さい数字が繰り上がる場合はマイナーバージョンアップといいます。当ブログですぐにアップデートしましょうと推奨しているのはマイナーアップデートのほうです。

2つの違いは簡単にいってしまえば変更度の大きさの差。マイナーバージョンアップは多くの場合、セキュリティの強化やバグの修正といった表面的には使い勝手があまり変わらないアップデートの場合が多いです。

一方でメジャーアップデートは、大きな新機能追加や操作感の大幅変更などといったユーザーから見てもすぐにわかることが多いです。

メジャーアップデートにはトラブルも多い

新機能の追加、なんか楽しそう。すぐにアップデートすると考えた方、ちょっとお待ち下さい。新規機能が追加されるということはそれだけ、WordPress内部のプルグラム修正もたくさんあり、バグが含まれる可能性も高いということです。

もちろん、WordPressの開発には世界中の優秀なエンジニアがたくさん関わっていますし、トラブルが発生しないように細心の注意を払いながら開発をすすめているはずです。

ですが、開発者といえども人の子です。人間である以上完璧はないのです。特にWordPressは世界のWebページの25%を支えていると言われています。利用者がどんな環境で利用しているのかを全て把握するのは不可能なため、思わぬトラブルが起こらないともいえません。

素人は様子見をしよう

WordPressのようなオープンソースのソフトウェアは、トラブルが発生したときに世界中のユーザーからのバグの報告を受けて、それを解消することで進化をしてきました。

ですので、メジャーアップデートがあればすぐに入れてみて、バグや改善点を報告するのはWordPressに対する立派な貢献活動です。

ですが、それはWordPressにある程度以上の知識があったり、ITのスキルを持っている人だからできることです。そうではない人がむやみにメジャーアップデートにすぐに飛びついて、もし大きなバグがあった場合、普通は対処できません。

通常、メジャーアップデートに大きな問題が含まれていた場合、数日から数週間程度でバグを修正したマイナーバージョンアップが行われるので、それからアップデートをしても十分でしょう。

プラグインやテーマは先に更新

WordPressのメジャーアップデートに合わせて、それに対応するためにプラグインやテーマも更新通知がくることがあります。この場合、先にプラグインやテーマを更新しましょう。

先にWordPress本体を更新してしまうと不具合が出る可能性もあります。

以上をまとめると、WordPressのメジャーアップデートが発表されたときは、

  • すぐに飛びつかず様子見る
  • 情報収集をきちんとする
  • 数日から1週間くらいして、特に大きなトラブルが無ければアップデートを実行。
  • 大きなトラブルが発生している場合は、バグ修正のためのマイナーバージョンアップを待つ
  • プラグインやテーマの更新は先にしてしまう

ということを意識する必要があります。

今日のアクション

WordPress のメジャーアップデートには自動更新に機能が適用されないのは、このような理由からです。アップデート作業は慎重に行って下さい。