学生のうちにExcelスキルを身につけるのがおすすめ〜【読書レビュー】レポート・卒論で困らないワード/パワポ/エクセルのコツ

最近新入社員のITリテラシーは下がっている。そのような声を聞きます。

今の大学生は生まれた時からインターネットが存在したいわゆるデジタルネイティブ。ですが、スマホやタブレットが身近になれすぎて、仕事で使うPCは扱ったことがないという人が増えているそうです。大学生の時に、PCの基本的な操作くらいは覚えておいて損はありませせん。

大学生のための レポート・卒論で困らないワード/パワポ/エクセルのコツ

中学生のことからブロガーイベントに顔を出していた生粋のブロガー「Gadget Touch」のでんび〜君が大学生でありながら本を出したということで読んでみました。

Word/Excel/PowerPointの使い方を学生目線で紹介

本書はOfiiceの中でもよく使われるWord、PowerPoint、Excelに絞り、文系大学生のてんび〜君がレポートや卒論を書く上で、必要だと考える機能について解説しています。

WordにしろExcelにしろ、書店にいけば、分厚い解説書が膨大な数ならんでいますが、正直どれを買って良いかわからないという人は多いのではないでしょうか。本書は、大学の勉強で使うことを想定しているので、膨大な機能の中から必要なものに絞って解説しています。

目的が明確で機能を絞っているのがポイントで、分厚い本を買っても覚えられる自信がないという人にはまさにおすすめです。文系学生向けとはなっていますが、ITが苦手な社会人の方にも適しているでしょう。

オンライン授業にも対応できるようZoomの解説も書かれているので、学生の方はまずこの本を入門書として買って間違いなさそうです。

スマホやタブレットで十分というのは幻想

最近、スマホやタブレットが進化して着ているから、いまさらパソコンは使えなくて良いという意見を聞きます。これはあきらかに間違いです。学生の人にはこういう声に惑わされないで欲しいです。

スマホやタブレットは消費用の端末、パソコンは生産用の端末です。自分が価値を生み出す仕事がしたいと考えるならパソコンを扱えることは必須です。

もちろん、近年のiPadなどはイラストなどの一部クリエイティブな分野では、パソコン以上のポテンシャルを持っていますが、これは特定のジャンルのでこと。ビジネス全般においては、PCを扱えることが必須なのです。

しかも、仕事をする上でPCを扱えるのは、手段であって目的ではありません。極論すれば、読み書きやソロバンと同じレベルで考えるべきものです。だから、社会人になってもいちいち教えてもらえるとはかぎりません。

こういうことに気付かないでITに苦手意識を持つ人って、結構多いのではないでしょうか。

社会人になる前に覚えたいのはExcel

私は学生のうちに覚えておいて損はないPCスキルはExcelだと考えています。

私は、理系の学生で、しかも専門がITだったのですが、学生のころにWordやExcelはほとんど使うことはありませんでした。PowerPointは研究室でプレゼンをするようになって利用していましたが。

理科系の学生は論文を書くのに、専門的な数式を記述できる必要があるので実はあまりOffice製品というのは使わないのです。私が学生のことはLaTexというソフトつかって論文やレポートを書いていました。

ただ、そんな私が社会に出て感じたのは、Excelは早めに使えるようになっていて損はないなということ。日本のビジネスの現場では、びっくりするくらいExcelが使われています。正直、これには驚きました。

例えば、ITならシステム設計書はどこの会社でもExcelを使って書きますし、さまざまな資料作りも圧倒的にExcelが多いです。

一方で現場ではExcelが使えて当たり前なので、いちいち使い方なんて教えてくれません。習うより慣れろです。ですが、ちょっとしたショートカットキーや小技をしっているだけで生産性に大きな差が出ます。学生のうちからやっておけば、かなり便利です。

本書ではExcelはついても、ポイント絞って解説されいるので、おすすめです。

今日のアクション

著者のてんび〜君は中学生のころからブログを書いていて、学生のうちに書籍まで出版してしまいました。デジタル時代の申し子のような彼が、これからどこへ向かうのか。その部分にも個人的に関心があります。

本書は共著者の染谷昌利さんに御献本頂きました。

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