先日、こういうニュースを目にしました。
アマゾン、物流施設で入荷制限 生活必需品など優先 :日本経済新聞
新型コロナウィルスの対応で物流が逼迫し、生活必需品や衛生関連の製品を優先的に入荷し、書籍などその他の製品の入荷制限をかけると発表しました。このニュースについて私が考えたことをまとめてみます。
物流のリソースは限られている
普通に生活しているとあまり意識しませんが、モノを運べる分量にもキャパシティがやはりあるのです。一つの製品を作り手からユーザーの手に運ばれるまでにも、メーカーからAmazonの倉庫に入荷し、そこから注文したエンドユーザーの家まで配達されます。
この間、倉庫にモノを入荷したり、出荷したりする作業というのは、単に来たモノを並べておけばいいというわけではなく、モノを検品して、仕分けして、種類別に棚に保管して、注文が来たら、また取り出して、中身を検品して、梱包して配送業者に渡すというかなりのステップ数を要する作業になるのです。
Amazonの倉庫のような場合、書籍はもちろん、食料品などの生活必需品、嗜好品なども様々なモノを扱います。いくらテクノロジーが進んでいるとはいえ、現代の技術ではこれを機械で完全自動化など出来ません。そこは人が入るものすごく泥臭い作業になるのです。
以前からあらゆる業界で人手不足は叫ばれていましたが、物流の業界もかなり深刻。たびたびトラック運転手の不足や再配達による宅配業者の負担の話になっていました。ですが、それだけでなく倉庫の中で作業する人も間違いなく不足しています。
書籍はKindleで買おう
もともと、このような状況下にあった上での今回のコロナウィルスの騒動です。ネット通販の需要が激増して、ついにAmazonが入荷制限に踏み切ったのです。
しかし、外出自粛中に本を読みたいという需要は相当あるでしょう。街の書店にもなかなか出かけてにくい状況が続いている中、紙の書籍をAmazonで注文しているという人がかなりいるのではないでしょうか。ですが、この状況になれば限られた物流のリソースは生活用品や衛生関係の製品が優先されるべきなのは明らかです。
だからこそ、しばらくの間は本は電子書籍中心で買うほうがいいと考えています。私は普段、紙には紙の良さがあり、電子には電子の良さがあるという立ち位置です。ですが、この状況に至っては紙の書籍よりもKindleで本を購入することを優先するべきだと感じています。
オーディオブックも選択肢に入れる
Kindle以外でも、本を読む方法としてオーディオブックという選択肢もあります。オーディオブックとは、書籍をプロの声優さんなどが朗読した音声を配信してくれているサービスのことです。日本では、Amazonが提供する「Audible」とオトバンクさんが提供する「audiobook.jp」の二つがあります。
どちらのサービスもインターネットを通じて配信サービスで、これまでに無かった本の楽しみ方が出来るサービスです。特に小説などは、声優さんが声を入れてくれているほうが臨場感があって楽しいです。
今日のアクション
ニュースでは、マスクや医療機器の生産が追いつかないことが話題になっています。ですが、仮に生産が追いついたとしても、それを運ぶリソースが足らなければないことと同じです。電子でダウンロードできるものはそちらを利用したほうが良いはずです。