世の中に出回っている成功法則の本、刺激にはなりますが読み過ぎると疲れませんか。結局のところあの人だから出来たのではないか。タイミングが良かっただけではないか。そんな気分になります。
特には、成功事例だけではなく、世の中の失敗事例から学ぶことが大事です。本日は失敗事例から学べる本をまとめてみました。
他人の不幸は蜜の味!?失敗から学べるおすすめ書籍7選
幸福の商社 不幸のデパート
今やビジネス書の世界では著名な水野俊哉さんですが、若い頃は起業してしかも借金3億円を抱えていたとのこと。その時の様子を回想する形で書かれています。成功から転落までの流れがかなり生々しく書かれていて、ちょっとして追体験が出来ます。
後半途中までかなり救いのない展開になります。個人で3億円の借金を負ったときに何が見えてくるのか。興味のある方は読んでみて下さい。
こうして店は潰れた
山梨で地域密着型で、斬新な取り組みを数々行ったスーパーやまとが倒産するまでを社長だった小林さんの視点で書かれています。来年にはスーパーやコンビニのレジ袋が有料化する見通しですが、全国に先駆けて、それをはじめたのもスーパーやまとです。
なんというか、これを読むと地方で商売をするというのは逆風だらけなんだなということがよく分かります。こういう意志のある事業をしている企業が生き残れるようになって欲しいです。
倒産の前兆
世の中で一世を風靡した会社があるときを境に、全く噂を聞かなくなるというのは割とよくあることでして。本書では、経営助教がイケイケ状態だった会社が、数年で無くなってしまうまでを帝国データバンクの事例を見ながら追っていくことが出来ます。
本書の冒頭にある「成功」に原因はないが「失敗」には必ず原因があるという言葉がとても重いです。
家族力
直木賞作家である山本一力さんのエッセイ。2億円の借金を返すために選んだ方法は時代小説でひと山当てること。マンガのような実話を実現した山本さんの家族との関わりが書かれています。どん底の状態を支えた家族との絆が素敵です。
逆転力
今やテレビで見ない日はない売れっ子元HKTの指原莉乃さん。1度はスキャンダルでAKBを外された話は誰しもが知るところです。華やかなアイドルの世界から1度外れ欠けたとき彼女が何を感じていたのかを知ることが出来る本です。
余談ですが、指原さんは大分出身なので個人的に応援しています。
「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
日本型組織の何がダメなのか。
アメリカとの開戦時、初戦の日本軍は神がかって強かったそうです。ですが、引き際がわからなくなり、ボロボロになるまで戦いを辞めることが出来ませんでした。
そして戦後、多くの日本企業は世界を席巻しつつも失われた20年を経てもスタイルを変えることが出来ていない。この2つは相似形であり、日本型組織の悪い点を映し出しているます。
本書は、敗戦の原因分析を書いたベストセラー失敗の本質をわかりやすく現代の日本の状況に合わせて解説してくれています。
イノベーションのジレンマ
ある分野のイノベーションで成功した企業は、かならず次のイノベーションに着いていくことが困難になる。事例としてはいろいろと知られていますが、なぜそのようなことが起こるのか。本書は多くノデータからその仕組みを明らかにしてくれています。
今日のアクション
個人の経験談から、大企業のジレンマまで様々な失敗事例を学べる本をピックアップしてみました。失敗から学べることは多いので、気になる本からチェックしてみて下さい。