私は学生時代は、運動音痴で体育の授業がものすごく嫌いでした。マラソンなどをすれば常に一番最後、競技は万年ベンチウォーマーという典型的なのび太君タイプです。
ただ、そんな私が30歳を過ぎたくらいから運動に目覚めて、バドミントンやフットサル、最近はヨガなんかもやっています。大人になったら運動音痴が解消されるはずもなく、もう結構長い間続けているバドミントンも何年経っても初心者レベルを脱しません。
見る人が見れば、そんなに下手なのになんで続けてるのと言われそうです。
まぁ 実際その通りなのですが、ではなぜ続けているかというと、身体の声を聴けるようになるため、あるいは動物的な直感力を少しでも鈍らせないためだと言えます。
仕事がら一日中PCの前に座っていて、身体ほとんど動かしません。その上、ほぼ仕事中は視覚のみに頼っているような状態です。こんなことをしていれば、運動不足はもちろんですが、視覚以外の感覚がどんどん鈍くなるのではないかと。
昔から虫の知らせという言葉があるように、人間も動物で、自分の身の周りの危険を察知する高度なセンサーがあります。
人工知能が人間に追いつく上で大きな壁は、身体感覚の情報がないことだと言われているくらいです。普段の生活ではそれを自覚する機会はあまりないですが、心理学系の本を読めば、潜在意識レベルの記憶は身体に蓄積されているとよく書かれています。
人間は生死を分ける、あるいは以降の人生を決めるような大きな判断をするときというのは、いくら理屈で考えても結論はでず、結局はなんとなくという直感で決めざる得ないはずです。
直感力とは、すなわち身体の声を聴く力のこと。
だからこそ、日頃から意識して自分の身体の声を聴くトレーニングをして置かないと大事な場面で判断を誤ってまうような気がしているのです。
運動をしていれば、自分が調子がいいつもりでも身体の動くが鈍いときがあったり、逆にいつもとかわらないはずなのに、もの凄く調子がよかったりすることがはっきりわかります。運動をして初めて自分の身体の声が聴けるのです。
また、調子の良いときは他のことを忘れて競技に集中出来ます。この感覚は大人となった今では、スポーツ以外ではなかなか体感することが出来ません。
そしてその積み重ねがとっさの判断力につながっていく。それがわかっているからこそ、多少無理をしてでも身体を動かすこと私はやめないようにしています。
今週気になっている本
発達障害で苦労を重ねた著者が生み出した数々のライフハックが紹介された本です。
運動を欠かさないというのは私にとってはライフハックみたいなものでして。身体の声を聴くという点では、この本の著者さんが実践していることというのは私が運動を欠かさないようにしているのと似ているのかも知れないと感じました。
良い本だったので、近いうちにレビューを書きたいです。