先日、お世話になっている染谷昌利さんのお子さん、ほうか君(小5)が日頃の悩み事をいろんな大人に相談して、その様子をライブ配信するというイベントに参加してきました。
私は、今時の子供って何考えているのか興味本位で参加したのですが、結構今の社会の縮図のような質問もあって、いろいろ勉強になって次第です。
ほうか君の悩みは、要約すると学校の先生や友達は好きだけど、学校でやっていること、学んでいることが古いし時代遅れに感じるから行きたくないというもの。まあ ITや最新の働き方に詳しい染谷さんのお子さんらしい悩みだと感じました。
このイベントには、参加者として染谷さん親子の知人の方も来ていて、若くして起業している人とか、さらには自分で学校を作る活動をされている方もいてかなり先進的な感じ。
この流れにのって、そうだそうだ、今の学校教育はもう古い。学校なんて行かなくていいさと言うのは簡単なのですが、私自身はちょっと違う意見を持っています。
私は、家庭環境があまりよくなかったこともあって、特に小学校くらいまでは学校にいるのが大好きな子供でした。学校があったから救われたこともたくさんあります。
これは予想ですが、ほうか君のクラスメイトにも学校を楽しんでいる子も結構いるのではと。
不登校の子供がいるような学校でも、そこがいいと言う子もいるはずで、一方の意見だけを聞いて、今の教育が全部間違っているみたいな安易な言い方は出来ないのではと感じています。
その上、学校に限らず、大人の仕事でも、息苦しくさせるのはいる場所を自分で選べないことかなと。
いじめで不登校になっても逃げることが出来ない。もっと、いろんなことを学びたいと考えても、そんな環境が身の周りにない。合わないと分かっていても今いるコミュニティから出ることが難しいのが本質的な問題だと感じています。
これは大人の仕事も同じ。おそらく多くの日本の大人は主体的に仕事を選べている人というのは少ないので、それがストレスの元になっているのです。
恐らく今働き方改革も含め、日本の社会が変化して行くべきはここなのかなと。社会の変化が早いのに、それについていける柔軟性がまるでないこと。そして多様性を受け止める器がないことかなと。
昔ながらの教育がいいという人も、新しいやり方が必要だと人もいて当然だけれども、一方が良いとなって途端に、今までものものを根こそぎ否定するような風潮こそ、結構あぶなかしいと感じるのです。
今週の気になっている本
全国的にみても極めて自殺率の低い町、徳島県の海部町について書かれた本です。なぜ、この町は自殺率が低いのか。その秘密を読み解くことで、今の学校や職場に蔓延する閉塞感の打開策が見つかる気がします。