自立っていうのはいろんな人に頼れること

人様に迷惑を掛けてはいけない

大人になる、自立するっていうことは、人様に迷惑を掛けずに生きていけるようになれることだということを我々は折に触れすり込まれて来ています。

私自身も、以前はそういう風に考えていて、人に頼るとか迷惑かけて生きるなんて恥ずかしいし、だらしない。そういう考え方が頭の中にありました。

特に、私の場合は家庭環境が良くなかったため、とにかく家を出て自立したいという意識が強くあったのも大きいです。

正直に言うと、社会人になってからも、実家から職場に通っている人を見ると、人それぞれ事情があることは頭で理解しつつも、どこか見下していた部分があった気がします(ごめんなさい)。

で、そんな考えを心の中のどこかに抱えて生きてきたわけだけど、まぁ人生いろいろ経験して感じるわけです。

人に迷惑を掛けない、頼ったりしない生き方なんて、出来るわけがないなと。

人は生きて生活してる限りなにかしら誰かに頼って生きているわけで。ただ、やっぱり自分を支えるだけでも結構大変なのに、人をフォローするとなると限界があるのも事実。

だからもし自分が自分でどうしようもなくピンチの時は、相手の余力の範囲で少しずつ、出来ればいろんな人に助けて貰えるようになっておけばいいし、その範囲で助けても貰うことに負い目を感じる必要もないのだろう。

むしろ最近の引きもこりの末に自分の子供を親が殺してしまう事件などをみると、自分一人で抱え込んだ末に後戻りの出来ないところまで事態が進展してしまった印象が拭えない。

もっと早い段階で誰かに自分の弱さやふがいなさをさらけ出して、助けを求めることが出来れば、あそこまで酷いことにはならなかったのではと感じてしまいます。多分ターニングポイントはもっとずっと前にあったのでしょう。

誰かにフォローして貰えるくらいの状況のうちにいろんな人に頼りながら生きて行く、そういう考え方のほうが気が楽だし、人に対しても優しくなれると最近は感じるのです。

今週の気になっている本

今やネットの世界の王者とも言えるGoogle。でもITの歴史を見るとわかるのは栄枯盛衰が激しいこと。盛者必衰で必ず次のとって変わるサービスや会社が登場して、その地位を明け渡しています。

きっとGoogleでも例外ではないのでしょう。これからのIT業界の流れを読み解く参考にしています。

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