2011年の東日本大震災の時、毎日のように流れる悲惨なニュースにとても陰鬱な気分になりました。一人暮らしで家にこもっているとなおさらです。
とはいいつつも、一応災害の情報も把握はしておきたいので、全く見ないわけにもいかない状況。そんな時に私を救ってくれたのがラジオでした。
受験の時なんかにラジオを聴いていたっていう人はいるのですが、私は全くかすりもしませんでした。だから震災があるまでラジオをちゃんと聴いたことはありませんでした。
ですが、震災の時にテレビをつけるのが嫌になって、情報収集にラジオを聴いていたらコレが新しい発見がいろいろ面白い。
特に印象的だったのは、ラジオはパーソナリティとリスナーの距離が近く感じること。普段、テレビによく出ているアイドルや芸人さんでも、ラジオで話している時の印象はかなりちがうことがあることでした。
なによりテレビによく出ているアイドルや芸人さんの話でも割と素に近いというか、本音に近いような話をラジオだとしていたりすること。
震災の時、被災したか方からのお便りに真摯に答えているラジオパーソナリティの人達に元気をもらったという人は結構いるはずです。
そして今回の新型コロナウィルスの件でも、改めてそのことを再認識しています。
先日も、オールナイトニッポンで三四郎の小宮さんが予定していたイベントが次々にキャンセルになって悲しいといったあとに、でもこの大変な局面をみんなで乗り越えましょうと言っていたのを聴いてなんか感動。
普段、いじられキャラのイメージが強いだけになんかかっこよかったのです。
今の新型コロナウィルスの件で、テレビやネットでは本質的に必要な情報以外にデマや言ってもどうにもならない批判が飛び交っていますが、そういう時ことに疲れてしまったらラジオを聴いてみるといいかもしれません。なんか温かさがあります。
今週の気になっている本
ルネッサーンスのフレーズで一時、時の人となったお笑いコンビ髭男爵の山田ルイ55世さん。ここ数年、執筆家として注目を集めています。こちらは一発屋と呼ばれる経験した芸人ならではの視点で他の一発屋芸人さんを取材した本。
同じ境遇を経験したから分かるもの同士で突っ込んだ質問をしつつも、お笑い愛が伝わってくる内容です。こちらもラジオ同様、今まで気付かなかった芸人さんの新たな一面が垣間見れます。