去る9/21に「Amazon Echo」シリーズの新モデルが発表されました。前のモデルからのバージョンアップモデルに加え、アメリカのモデルでは、自動車に搭載される「Echo Auto」やAlexa搭載の電子レンジ「Amazon basics Mirowave」なども発表されました。
私もさっそく「Echo Show」を予約しています。
Amazon Echoをはじめとするスマートスピーカーについては、私の周りでは結構何の役に立つのかわからないという意見が多く聴かれます。たしかに現時点ではその通りなのですが、私はそれでも「Amazon Echo」のスマートデバイスは今後普及すると考えています。
その理由を書いてみます。
使い慣れると何でも音声で操作したくなる
自宅にAmazon Echoを置くようになって、もう少しで1年になります。その間にAmazon Echoによってどの程度生活が変化したかというと、正直それほど変わっていません。
ただ、表面的な変化はそれほどないのですが、感覚的な変化は結構あります。特に顕著なのが、
リモコンを操作するのが面倒なので、家電の操作を音声を済ませてしまいたくなる
という部分です。
Amazon Echoが家に来るまでは、声を出してデバイスを操作することに少し抵抗がありました。ですが、人間の慣れというのは怖いもので、今はエアコンの操作やテレビのチャンネル切り替えなども音声で操作したくなるのです。
「Amazon basics Mirowave」はUIの黒船である
今回、私がもっとも注目しているAlexaデバイスはAlexaを搭載した電子レンジ「Amazon basics Mirowave」です。
これも友人には、食材まで入れたらわざわざ音声で操作する必要ないよ
と突っ込まれたのですが、私の見解は少し違います。
おそらくAmazonはこれからあらゆる家電にAlexaを搭載してくるつもりです。今回、Amazonが電子レンジにAlexaを搭載した理由は「電子レンジが生まれてから今日までその形状がほとんど変化していないから」だと言っています。
Amazonは本のネット通販から始まって現在ではAmazonで買えないものはほとんどないような状態になっていますが、最初に本を手がけた理由は「サイズが均一で、どこで扱ったものでも基本的に同じモノが手に入る。」からだと言っています。
今回、電子レンジを手がけた理由と全く同じなのです。今後、同じロジックであらゆる家電にAlexaを搭載するのは既定路線だと言えます。
そのような状況を後押しするのが、今の日本のメーカーのUIの悪さです。高機能なのは良いのですが、ボタンが多くてマニュアル片手でないと操作がわからないものがほとんどです。
いずれこれらの家電がAmazon製のものにとって変わられても何をおかしなことはありません。
Appleは打ち上げ花火。Amazonはサブマリン式
先日、iPhoneの新型モデルの発表がありましが、例年Appleの新製品発表には大きな注目が集まります。まるで打ち上げ花火でも上げるかのように、センセーショナルに発表を行い、ユーザーを熱狂の渦に巻き込んでいくという印象です。
それに比べるとAmazonの新しいサービスの発表は割と地味です。iPadが発売された時に電子書籍時代の到来と騒がれたのに、Kindleのサービスが開始したときはそこまで話題になっていません。
今でもKindleが苦手と言っている人は多いのですが、電子書籍についてはソニーやシャープといった日本の名だたる企業も参入していたにも関わらず、結局どこの普及させることは出来ませんでした。
唯一Amazonだけが、Kindle本のラインナップを地道に増やし続け、端末の改良を続けて今の状況に至っています。
地味であまり注目を集めないうちからジワジワと陣地を広げ気付くと生活から切っても切れなくなっている。これがAmazonの多くのサービスで見られる特徴ではないでしょうか。
スマートピーカー、あるいはAlexaも気付くと日常にあるものになっていると私は予想しています。
今日のアクション
というわけで「Amazon Echo show」が到着するのは、12月11日の予定です。今から楽しみです。
Posted from SLPRO Z