WordPressコミュニティって何しているの。簡単に解説してみる

ブログを書いていれば多くの人がお世話になっているWordPress。テーマを変えるだけでいろんなデザインを選べるし、プラグインを使えば簡単に機能の拡張もできてしまいます。これだけのことが出来るのに利用するのにお金はかかりません(もちろんサーバー代はかかりますが)。

その理由はWordPressがオープンソースのソフトウェアだからです。そして数あるオープンソースのソフトウェアの中でもコミュニティ活動が活発で、素晴らしい場の力を感じることができる。それが私がWordPressコミュニティで活動している理由です。

オープンソースとは何か

オープンソースという言葉はIT関連のビジネスに関わっていない方には割と馴染みがない言葉かもしれません。通常、商品として開発されているソフトウェアは複製を防ぐためプログラムコードを公開していません。ビジネスでやっているなら常識的に考えて、普通そうするでしょう。

ですが、ITの世界にはプログラムコードを公開して、誰もが自由に書き換えることを認めてるソフトウェアがあります。それがオープンソースのソフトウェアです。そして、WordPressもこのオープンソースのソフトウェアの一つです。

公開されたプログラムコードに対し、バージョンアップやバグの修正などをしてくれているのは、世界中にいるボランティアのエンジニア達です。彼らはより良いモノを作りたいという情熱によって、WordPressの本体の更新、テーマやプラグインの開発、さらにはドキュメントの作成などを行っています。

このような活動をしている人達がいるから我々はWordPressを無料で利用することが出来ているのです。

オープンソースは、公開されたプログラムコードが公開されたソフトウェアとそれに関わる人たちによって形成されたエコシステムによって成立していると言えます。

中の人はどうやって生計を立てているのか

「オープンソースのことはなんとなくわかった。でも、世界は資本主義経済で回っている。そのボランティアで活動している人達はどうやって食べているんだ。」という疑問がわいてきます。

これは人によっても異なるのですが、いくつかのパターンが考えられます。一つはWordPress上でのコード修正やテーマ、プラグイン制作などの活動を自分の実績としてアピールすることでブランディングにつなげるケース。

また、最低限の機能をテーマやプラグインとして無料で公開しつつ、さらなら上位の機能やサポートを有料で提供しているケースなどもあります。

ひょっとすると、これ以外にもオープンソースとしてもルールを守りつつ、収益化の仕組みを構築されている方もおられるかもしれません。

キングコングの西野さんが著書「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」の中で先に現代のビジネスは信頼を蓄積して、それをお金に換えていくべきだと言われていますが、WordPressの活動で信頼を蓄積し、それをもとにビジネスをしていると言えます。

ちなみにWordPressの生みの親マットマレンウェッグの会社Automaticの主な収益減はWordPress.comのホスティング料です。WordPressのコミュニティで生まれた技術を自社のサービスに取り入れつつ、ビジネスとオープンソースコミュニティの共存共栄を目指しています。

WordPressはコミュニティ活動が活発

個人的な主観も入っているのですが、WordPressは他のオープンソースソフトウェアと比較してもかなりコミュニティ活動が活発です。

WordPressのコミュニティは世界各国にあって、地域ごとにイベントや勉強会が開催されています。日本ではWordBenchという地域ごとの勉強会、そしてWordPressのお祭りとも言えるWordCampが毎年開催されています。

WordPressコミュニティ活動に参加することで、WordPressに関する最新の知見を得られると同時に、国内外の有名な開発者さんとも交流することができ、海外の動向なども知れることが魅力です。

また、WordPressはその性質上エンジニアだけでなく、デザイナーやブロガーなどのパワーユーザーもコミュニティにいることも魅力です。一見すると初心者には敷居の高いコミュニティのようで、実はWordPressに関わったことがある人なら誰でも参加できるコミュニティなのです。

今日のアクション

私もこのようなWordPressのコミュニティの雰囲気は大好きです。当ブログのミッションは「コミュニケーションの力で新しい価値を生み出す場を作る」ことです。引き続きWordPressコミュニティを応援していきます。

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