WordPressのバージョン4.9.6がリリースされております。当ブログでは以前よりWordPressのマイナーアップデートはすぐに実施して下さいとブログに書いていました。
今回のアップデートはWordPress 4.9.5からWordPress4.9.6へのアップデートなので、基本すぐにアップデートなのですが、いつもと少し事情が違います。
4.9.6では機能追加が含まれる
通常機能変更等がないとされていたマイナーアップデートなのですが、複数の機能追加がされています。
今回のアップデートの経緯は、今欧州で施行が近づいているGDPR(General Data Protection Regulation)すなわち日本語訳するとEU一般データ保護規則 に対応するためです。具体的には個人情報の削除やエクスポートなどができるようになっています。
このため、何も考えないでアップデートしてしまうと混乱してしまう恐れがあります。
なぜマイナーアップデートで機能追加なのか
現在、WordPressではバージョン5.0の公開で新エディタ「Gutenberg」をリリースすることを宣言しており、開発をすすめています。ところがこの「Gutenberg」の開発が様々な理由で難航している模様。当初は2017年中と宣言されていたのですが、延期を繰り返しています。
そして、そのタイミングで緊急度の高いGDPRの対応が必要になり、結果としてマイナーアップデートながら機能追加をする必要が出たため、これまでのルールを覆す形になったようです。
個人情報に関連する機能が追加されています
今回のアップデートでは、個人情報に関するページが機能が追加されています。
プライバシーポリシーの追加
サイドメニューの「Settings」→「Privacy」からプライバシーポリシーの作成ページが追加されています。
個人情報の扱いについは、日本国内でも年々厳格になっているので、早めに作成したほうがいいかもですね。
個人情報の削除、エクスポート機能の追加
サイドメニューの「ツール」の下に「Export Personal Data」「Erase Personal Data」の二つの項目が追加されています。
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Export Personal Data
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Erase Personal Data
私のように個人ブログの運営で利用している場合、影響はなさそうですがWordPressでSNSを構築したりECを運営されている方もいるので、そういう方はこれらの機能も必要になるということなのでしょう。
今日のアクション
この対応については割と非難を浴びているようです。
個人的にシステム構築の経験がある立場からすると、苦肉の策だったのだろうなと。生暖かい目で見ています。
Posted from SLPRO Z