コミュ症なITエンジニアは言語情報に頼りすぎ。呼吸を意識すれば随分変わるよ

IT系のお仕事の人はよくコミュニケーションが苦手な人が多いと言われます。実は私も必ずしも得意かというとそうでもなく、試行錯誤を続けています。

ただ、コミュケーションに関連するいろんなことを学んだおかげでなぜIT関連のお仕事の人にコミュニケーションが苦手な人多いかはなんとなく分かってきました。

それはIT系の人は言語情報に頼りすぎるからだと考えています。

コンピューターは曖昧さを許さない

IT系のお仕事というのは、平たくいうとユーザーの要求通りにコンピューターを動くようにすることだったりします。

このため、ユーザーの要求を整理したりプラグラムを書いたりするわけですが、最終的に動かすものはコンピューターのです。

このコンピューターを意図どおりに動かすというのは結構やっかいなことです。そこに曖昧さは許されないので、事細かに仕様を決めてやる必要があります。

これが人間であれば、良い感じによろしくで済む場合もあったります。ここが人間とコンピュータの大きな違いです。

なので、ITのお仕事をしている人は曖昧な表現を嫌いますし、言語の情報を正確に分析しようとします。それは職能として正しいのですが、問題はこのクセが対コンピューター以外の場面でも出てしまう人がかなりの割合でいるということです。

人間は5感でコミュニケーションをしている

コンピューターが指示を出した通りにしか動かないのに対し、人間同士のコミュニケーションにおいては、有名なメラビアンの法則によれば、言語情報の割合は5割程度といわれています(諸説あります)。

ですが、IT系のお仕事の人は、ここで仕事の時のクセが悪い方向に前回になります。日常のコミュニケーションにおいても言語情報に関心が行き過ぎてしまうのです。

しかも私の20代のころのように、コンプレックスをこじらせてしまうと「人は見た目じゃない、中身なんだ」というよくわからない意識が芽生えて、余計に身だしなみや礼節といった部分へに関心が薄くなったりします。

結果、周囲から人の心の機微を察するのが苦手になったりして、コミュ症扱いされてしまう状況になってしまうのです。

体感覚を身につける

では、それらを解決するにはどうすればいいのかが気になるところでしょう。

私はコミュニケーション能力を取り戻すためには身体の声に敏感になるということが重要だと考えています。

人間の精神状態と身体の状態は強く繋がっています。ある種人間は体感覚の奴隷なのです。そして、人とのコミュニケーションのクセは実のところこの体感覚のクセに基づいて生まれます。

そしてIT関連の人は、自分の体感覚に無自覚だから人の体感覚にも関心がいかないのです。

よって言語たより過ぎず、背景にある人に精神状態を理解できるようになるには、自分の体感悪に敏感になる必要があるのです。

呼吸を意識する

体感覚というと、難しいもののように感じるかもしれませんが、私は最初は呼吸を意識するだけでも随分変わると考えています。

呼吸は、コントロールできる唯一の自律神経です。ストレスやプレシャーがあるとき、呼吸は間違いなく速くなっていますし、リラックスしているときは呼吸がゆっくりになっています。

息を合わせるという言葉があるように、コミュニケーションをとる際に相手の呼吸のペースに合わせてやるだけでもグッと距離感が縮まっていくのを感じるでしょう。

言語情報だけでなく、呼吸の速さをみることで相手の気持ちをおもんばかるということもできるはずです。

今日のアクション

もちろんお仕事では言語情報を重視するのって大事なので、切り替えが大事なのかなと。使い分けるのは確かに大変ですが、意識するだけでも随分変わるかと。