2019年ももう終わり!今年読んで良かった本を紹介するよ。

2019年もあと半月。令和元年も終わりを迎えます。私は今年もKindle本を中心にいろいろな本を読みました。で、個人的に面白かったりためになったりした本を振り返ってみます。

2019年ももう終わり!今年読んで良かった本を紹介するよ。

FACT FULLNESS

2019年の元旦に勝間和代さんがおすすめしているのをSNSで見かけて、その場でKindle本を購入しました。今年はこの本から始まったと言っても過言無い本です。

「世界は富と貧困によって分断されている」「世界は人口爆発を起こす」などと言った漠然と皆が感じている常識的なことについて、事実と数字に基づいて世の中を見直し、本質的な問題に取り組むことを説いています(ちなみに本書を読めば前の2つのことが事実でないということがわかります)。

書かれている内容も新鮮に感じましたし、事実を客観的に捕らえることの重要性を認識できる本です。

資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界

年々深刻化する地球温暖化の問題。ゲリラ豪雨やスーパー台風など、すでに異常気象が日常になっている感があります。そして小泉進次郎氏が環境大臣になったこともあり、俄然国内でも環境問題に注目が集まっています。

ですが、今から50年以上も昔に今の状況を予見し、「社会共通資本」という概念を使って持続可能な経済モデルを作ろうとした日本人がいたのです。しかも、必ずしも経済学の世界でアウトローな存在ではなく、ノーベル賞受賞候補と言われ、世界中の経済学者から注目を集めていました。

本書はこの宇沢氏の人生を辿っていく形で彼がなぜそのような考えに至ったのか、そして何を実現しようとしていたのかがわかる本となっています。今読めば、その先見性の高さに驚かされること間違いなしです。

キャラクトロジー入門

キャラクトロジー心理学とは、ユングやフロイトの考え方をベースに心理学です。キャラクトロジー心理学では、人の性格は、母親の胎内にいるころから5,6歳くらいまでの経験によって決定づけられると考えています。

本書では、この成長段階で受けた原初の傷(トラウマ)をどの段階で受けたかによって5つに分類し、それに対するそれぞれへのアプローチが書かれています。私自身家庭環境にはあまり恵まれていなかったので、かなり刺さるところがあります。

通常のカウンセリングなどは、言語使ったアプローチになっているため、言語獲得以前の問題に対してアプローチしづらいのですが、この部分についてキャラクトロジー心理学では踏み込んで書かれています。問題のある家庭環境で育ったために常に生きづらさを感じると言う人は私の周りも少なからずいるので、是非そういう人に読んで欲しい本です。

夢を見続けておわる人、妥協を余儀なくされる人、「最高の相手」を手に入れる人。

兵庫県の結婚相談所が運営している人気ブログ「結婚物語。ブログ」を書籍化したものです。

まぁ 私も婚活は他人事ではないわけですが、こちらの書籍はなにかにつけて、ドラゴンボールとかワンピースとジョジョの奇妙冒険に例えて話しを展開するので、ジャンプ世代の私としてはもろにハマってしまいニンマリしながら読んでしまいます。

ですが、笑いの中に結婚という一大イベント迎える中で、男女の価値観の問題や、家族との関係性の問題なども出てきて考えさせらる内容となっています。

売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

京都で1日100食限定でステーキ丼を販売し、過剰な拡大主義を取らない経営方針で有名になっている佰食屋のオーナーが書かれた本です。私も経済番組なので何度か見たことがあります。

以前、勝間和代さんが「経済の本質はネズミ講」というのをメルマガで言われていましが、多くの飲食店は創業して経営が軌道に乗れば、次に店舗数の拡大を目指します。そうすることで経営が安定するからです。

ですが、そのことによってそこで働いている人が幸せになれないのは、昨今のコンビニなどの騒動もみても明らか。どちらかというと拡大するしかすべがないから、拡大しているというケースが多いのではないでしょうか。

では、どうすれば良いのか。本書にはそのヒントが書かれています。昨今働き方改革とも関連するいかに生産性をあげるかについても書かれていますので、ビジネスパーソンなら誰が読んでも学ぶのある本です。

時間は存在しない

世界中どこへいっても共通のはずの時間。しかし、この時間が実は人によって流れ方が異なる相対的なものだったら。

我々が感覚的に常識と考えていた時間の概念は、現在量子力学の進歩ととも、崩れていっているそうです。そもそも、時間が過去から未来に流れているということも間違いであり、今という概念すら実は存在しないとしたら。

時間とは何かについて、グリニッジの標準時が制定される歴史にまで遡って解説しつつ、最新の量子力学の概念を用いて解説しています。かなり難解な本なのでなかなか1度では理解できない部分もありますが、一読の価値ありの本です。

21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

「サピエンス全史」「ホモデウス」で話題を集めたユヴァル・ノア・ハラリさんの新刊です。実はまだ読み始めたばかりなのですが、冒頭からかなり興味を引く内容とないっているため、敢えて今年のおすすめ本に入れました。

AIとバイオテクノロジーの進歩により第4次産業革命が起こり始めていると言われる現代において、多くの人は自動化によって搾取されるどころか雇用が喪失し、存在意義そのものを失うかもしれないこと。

そして、今世界中で信奉されている自由主義の考え方は、それらの技術の進化に伴う生態系の崩壊と技術的破壊に対して何ら答えももっていないと本書で警告しています。

ここから先、著者がこの問題提起に対してどう論を展開していくのは、ワクワクしながら読んでいます。

今日のアクション

今年こうして読んだ本を読むと、割と今社会の課題となっている問題に対するオピニオンを含んだ本が多かった気がします。まぁ そういう本が沢山出るから結果そうなるのかもしれませんが。2020年はどんな本に出会えるか楽しみです。