私は企業の歴史を書いた本を読むのが好きです。今や知らない人がいないであろうそれらの企業も歴史を辿ると、小さなアパートに一室から始めたみたいな逸話があったりします。
このジャンルの本は、創業者が存命の場合は、その人の自叙伝として書かれていたり、あるいは歴史のある企業の場合はノンフィクションのようにまとめられている本もあります。
成功している企業の本を読んだから、それが役に立つとは限りませんが、単純に教養として面白いですし、やはり何か発想のヒントになることもあります。本日は、おすすめの企業の歴史がわかる本を紹介します。
あの会社の歴史が分かる!おすすめ企業史本を紹介するよ
小倉昌夫経営学
ヤマト運輸の中興の祖とも言われている小倉昌夫さんの半生を中心に、ヤマト運輸の歴史がわかる本です。三越の下請け業者だったヤマト運輸を、一代で日本を代表する企業に育て上げるのですが、それを実現するために、
伝えることから始めよう
ジャパネット高田の創業者、高田明さんの自叙伝。高田さんの半生を通して、佐世保のカメラ屋さんが日本を代表する通販会社になっていく課程がわかります。この本のいいところは、なんと言っても高田の前向きな姿勢が本からも伝わってきて、自分の何かやっみようと感じさせるところです。
こちらはそんな高田明さんのあとを次いで二代目の社長になった長男の高田旭人さんの著書。ジャパネットは最近では事業継承がうまくいった事例として取り上げられることが多くなりました。あれだけ、カリスマ性のあった父親の後を継ぐって相当プレッシャーのはずなのですが、その苦難をどう乗り越えたのか。
高田明さんの本と対比して読むと、そのやり方、違いがよく分かります。
江副浩正
リクルートを創業した江副浩正さんの人生を描いたノンフィクションの本です。私の世代の人は、子供のころにリクルート事件があって、江副さんが裁判にかけられているニュースが頻繁に流れていたため、なんとなくダーティなイメージを持っている人が多いです。
ですが、江副さんがリクルートを通じて実現した様々な施策は、今も日本の広告産業に大きな影響を与えています。きっと見る目が変わるはずです。
任天堂 驚き”を生む方程式
2021年現在、Swichが絶好調の任天堂の会社の歴史を辿る本です。京都の花札屋だった任天堂がどうやって日本を代表する企業に成長したのかが描かれています。
3代目の社長の山内溥さんを中心に、ゲームボーイを生み出した横井軍平さん、マリオを生み出した宮本茂さん、4代目社長となる岩田聡さんなどなど、要所要所でキープレイヤーが入れ替わりながら任天堂が成長してく様子は群像劇をみているような気分になります。
ここからは少しだけ海外の企業の本もご紹介。
ワンクリック
今やAmazonをテーマに書いた本が乱立しているので、どれを読んでいいか分からなくなりますが、私が初めて読んだ本をこちらです。創業者ジェフベゾスの名前もこの本で始めてしりました。なぜAmazonはネットで本を売り始めたのか、そしてここまでの巨大企業になることが出来たのか。
そこに明確な戦略があったことを読み解くことが出来ます。
NETFLIX コンテンツ帝国の野望
今や日本でも有名になったNETFLIXですが、もともとはTUTAYAのようなDVDを郵送でレンタルする会社だったというのを始めて知りました。今やハリウッド映画を配給している会社をも凌ぐ、巨大コンテンツ配信企業ですが、そこに至るまでには時代に合わせて何度も業態を変えていることがわかります。
今日のアクション
今回紹介した本は全てKindleで読みました。やはり電子書籍のほうが私は読書が捗ります。