ここ数年、難しいビジネス書をマンガ化した本が数多く出版されています。名著といわれる書籍は、どうしても内容を読み解くのに時間がかかってしまうことが多いのですが、コミック版にはそうような本のエッセンスがぎゅっと詰まっていて、気軽に読むことができます。
今回はこれまで読んだ中でおすすめのコミック版ビジネスを紹介します。
私は書籍はKindle Oasisで読んでいます。
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わかりやすく読める!おすすめコミック版ビジネス書7選
マンガでわかる7つの習慣
コミック版ビジネス書というジャンルが生まれるきっかけにもなったのが、こちらの本です。マンガで内容が分かりやすくなっていることに加えて、事例がわかりやすいのがヒットの理由ではと個人的に感じています。
7つの習慣には、概念の解説の間に事例が紹介されているのですが、基本的にアメリカの話であるため、どうしても日本人にはわかりにくい部分があります。コミック版では、物語の舞台が日本になっているため、より内容を自分に置き換えて考えることが出来ます。
ザ・ゴール コミック版
ザ・ゴールは工場に全体最適化をテーマにしたストーリー仕立てのビジネス書です。原作もストーリー仕立てで書かれているため、マンガとの相性がとても良い作品です。
工場がどのように動いているかは、見たことがないとイメージしづらいのですが、マンガの特徴を活かして難しい概念も丁寧に解説されています。
マンガでやさしくわかるU理論
U理論とは世の中にインパクトを与えた多くの個人や組織にインタビューを行い、その方法を体系化した理論のことです。
原書が分厚すぎて、見ただけで読む気力を失ってしまうような本です。日本人が執筆した入門書もあるのですが、そもそもの概念が難しいため私はそれでも頭に入って来ませんでした。そんな中こちらのコミック版は、難解な概念をとてもわかりやすく解説してくれています。
雇用・利子および貨幣の一般理論 ─まんがで読破─
ケインズ経済学とは、それまでの経済学の常識だった供給量を増やすことで経済が上向くという考え方を真っ向から否定し、需要を作ることで経済を上向かせることができると唱えた考え方です。
不景気になると国が公共投資を増やすのはこの理論に基づいており、アベノミクスにも深く影響を与えています。私のような経済音痴の人間でも経済ニュースの見方が変わるくらいのインパクトのある本です。
マンガでやさしくわかるゲーム理論
昨年、ノーベル経済学賞を受賞して一気に世の中の注目を浴びることになった行動経済学。その行動経済学の入門書としておすすめなのが、こちらのゲーム理論の本です。
厳密な意味では、行動経済学とゲーム理論は別のものなのですが、近年人間の行動に基づいた行動経済学的ゲーム理論の研究が活発で、本書では4章がその解説に充てられており、とても内容が秀逸です。まずはこちらの本を読んでから行動経済学の本を読んでみるとかなり頭に入って来やすくなるはずです。
まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」
2014年に世界中で大ヒットを記録した「21世紀の資本」をマンガで解説してくれています。「21世紀の資本」の資本がブームになっているころ、テレビ番組で解説しているのを見たのですが、それでもよくわからなかったので、購入しました。
こちらも7つの習慣どうよう舞台を日本で設定されているため、身近な事例で理解できるのが特徴です。これを知っているからどうなるというような本ではないですが、一般教養として抑えておきたい内容です。
マンガでわかるビットコインと仮想通貨
今や話題に上らない日はないくらいに話題になっている仮想通貨。その入門書がついにマンガで登場しました。私も興味はあったのですが、なんとなくしか理解していなかった仮想通貨について、わかりやすく解説してくれています。
読んでわかるのは、敷居が高いイメージばかりが先行しがちですが、この本を読めばきっと意外と敷居が低く身近なものだということが理解できます。
今日のアクション
マンガでわかる系の本は複雑な概念を理解する上では、ものすごく便利だと感じる一方、表面だけなぞって理解したつもりになるのが落とし穴だと感じています。翻訳書などとうまく併用して理解を深めていくのがベストですね。