問いかけを変えることで人生のクオリティは変わる

自分で言うのも何ですが自己肯定感が低いほうです。モノごとがうまく行かなかったり、精神的に余裕がないとすぐに自分を過剰に責めだしてしまう。

自分を責めるときの心の声は決まって疑問系。「なぜうまくいかないんだ」「なぜ自分だけが駄目なんだ」。このWHYの質問によって自分を自分で追い詰めていることが多いです。自分に対する問いかけを常に「WHY」にしているから苦しんでいる場合があります。

失敗したとき、うまくいかないときに自分への問いかけを変えてあげることが出来れば、もっと楽に前に進めるかもと最近感じています。

質問は人生を変える

自分への問いかけの言葉を増やせば、人生の方向性が変わってくるかもしれません。本書で紹介されているしつもんのうち、特に自分用にしたいものをピックアップしてみました。

心を満たすために何が出来ますか。

私も含め日本人というのはとかく滅私奉公を美徳する傾向があります。人のためになら頑張れると得意げに語る人はたくさんいます。

ですが、私は割とそれを欺瞞だと感じています。いろんな人を見てきて感じるのは結局自分のために頑張れる人が強いということです。自分のために頑張れる人は人のためにも頑張れますが、逆が苦手だという人が多いです。

これは私の考えですが、自分のために頑張れないというのは自分と向き合うことから逃げているだけだと考えています。自分を満たすことが出来ない人が人を満たすことは出来ないはずなのです。

だからこそ、自分を満たしてくれるものは何を常に問いかける必要があるのです。

他の正解は何だろう。

我々は子供のころから学校教育でテストに解答することになれてしまっています。このため、いつも答えは一つ、あるは正しい答えが常にあるような感覚に支配されています。

この状況は明らかに我々を思考停止に追い込んでいます。そもそも人生において答えがあることなんてほとんどありません。どんな選択をしても正否で判断するのではなく、そういう解釈もあるという姿勢があれば、もっと柔軟な選択が出来るのではないかと感じています。

何が複雑にさせていますか。

私はよくモノごとを複雑に考えすぎて失敗してしまうほうです。モノごとを複雑に考えてしまう理由の多くは恐怖心や不安です。モノごとがこんなにうまく行くはずがない、もっと悪いことが起こるかもしれないと常に考えているのです。

ですが、モノごとを複雑に考えてもあまり良いことはありません。だいたい世の中大事なことはシンプルなことが多いです。もし考えすぎて身動きが取れなくなったらこの質問を思い出してみることにします。

やらないことは何ですか。

日々やるべきことに忙殺されている。そう感じている人は多いでしょう。でも本当はもっとやりたいことがある。

そんなときは、まずはやらないことを決めてしまうべきでしょう。人間が1日に使える精神力は、体力と同じように一定だと言われています。限られた時間と精神力を何につかうか。

そのためにはやらないことを先に決めるべきなのです。

できていることは何ですか。

私のようなマイナス思考の人間は、すぐにモノごとのマイナス面ばかりに目がいってしまいます。こんなことも出来ない自分は駄目だと出来ない自分を責めて余計に身動きがとれなくなる。

そんなときはモノごとのうまく言っている部分に焦点をあてると少しだけ気持ちが落ち着きます。全部は出来ていないけれど、うまくいっている部分もある。そう感じられることが次ぎの挑戦への活力になるはずです。

待つために何をしますか。

コンビニのレジで並んでいて、前の人がレジで少しモタモタしていたらイラッとしませんか。私は結構するほうです。

ですが、そういうときというのは大体気持ちに余裕がない証拠です。ほとんどの場合、レジに並ぶ時間が数分延びたところで困ることはありません。

「待つは愛情」という言葉を聞いたことがあります。焦ってもイライラしてもいいことはありません。人と豊かに関わるには「待つゆとり」が重要なのです。

センスを磨くために何をしますか

これからの人工知能の時代、人間の仕事はどんどん減っていくと言われています。そのような状況下では、技術よりもセンス、すなわち感性が重要になってきます。

感性は生まれついてもっている部分もあるのでしょうが、今この瞬間に見ているもの、触れているものによっても形作られています。だからこそ、日々何をして、誰と過ごすのかを大事にしていく必要があるではないでしょうか。

今日のアクション

質問って奥が深くて、日々自分にどんな言葉を投げかけているかは人生をクオリティを決定的に左右すると感じています。本書を手にとって自分への問いかけを見直してみてはいかがでしょうか。