「プロカウンセラーの聴く技術」を読めばあなたも聴き上手なれる!

コミュニケーションは難しい。ブログのタイトルを「モンハコ〜問題の8割はコミュニケーション」と謳っている私も試行錯誤を繰り返しています。

そんな私がコミュニケーションに関してもっとも誤解していたコトの一つが、コミュニケーション能力があるということは人に話を伝えるのがうまいことだと考えていたことです。もちろん伝える能力は高いことに越したことはありませんが、コミュニケーション能力が高いとは「人の話を聴くの能力」がもっとも重要だと知ったのは随分後でした。

プロカウンセラーの聞く技術

人の話を聴くプロであるカウンセラーのノウハウが詰まった本です。ちょっとしたことを意識するだけでもコミュニケーションは大きく改善するのです。

ほとんどの人は話したい

人間には個人差はあれ承認欲求があります。自分の話を人に聴いて欲しいし、認めて欲しい。たまには愚痴の一つも聴いて欲しいが本音です。

話のは苦手という人も、例えば大勢の前で話すのが苦手だというように話しをするスチュエーションに得手不得手があるだけで、気の置けない関係の人となら話すが好きという人が大半です。

勝手の私は自分の人に伝えたいという気持ちにばかりに関心がいって、コミュニケーションとは話上手だと考えていました。ですが、自分が一方的に話すだけでは相手は心を開いてくれません。自分の話に耳を傾けてくれた人の言うことを、人はよく聞くものなのです。

そして、聞く能力は意識の持ち方次第で伸ばすことが可能なのです。

相手の話に相づちを打つ

コミュニケーションに苦手意識を持っている人の多くは、言語情報に頼り過ぎていると私は感じています。言葉の内容に頼り過ぎてさりげないシグナルを見逃してしまうのです。人は言葉よりも態度で相手を判断するからです。

だから聴き上手になりたければ、貴方の話を聴いていますよということを態度で示す必要があるのです。その最良の手段が相づちなのです。

ついつい人前で饒舌になってしゃべりすぎたというときは大体相手の中に聞き上手、すばなちうなづきや合いの手がうまい人がいます。

自分は人が話しているときにどんな相づちをうっているか。意識してみるだけでも変わってくるでしょう。

他人のことはできない

人間はついつい他人のことに口を出したくなります。ですが、そもそも親しい相手でも成り代わって出来ることはほとんどありません。

ここ無理に踏み込んで相手をコントロールしようすると関係性が悪化するのです。アドラー心理学でよく言われる「課題の分離」を意識することが重要なのです。

他人がその人に対して出来ることは、相手のタイミングで話を聞いてあげること、もっと突っ込んで言えば感情に寄り添ってあげることだけなのです。

相手の感情に興味を持つ

そうは言っても自分に興味のない話を延々と聴くのは耐えがたいと感じるときもあるでしょう。そのような場合は、相手の感情に焦点を当てると感じ方が変わって来ます。

なぜその人は、このタイミングでこの話をするのか。なぜこんな話し方をするのか。人に歴史ありで、そこにはそれなりの理由があるはずなのです。

ただし、「あなたはどうしてそんな話するの」というダイレクトな質問は効果がありません。おそらく本人にも説明できないので。それよりも相手といっしょになって考えるというスタンスがいいでしょう。

相手の話の内容ではなく、感情に興味が行くようになったら聞き上手に一歩近づいたと言えます。

今日のアクション

本書のカウンセラーが書かれている本ですが、具体的な考え方が詰まっており日常生活に取り入れやすい書き方が工夫されています。取り入れられるところから取り入れてみてはいかがでしょうか。