もっとも個人的な問題はもっとも普遍的な問題である

最近、とある心理学系イベントで参加者の人から聞いた言葉がすごく印象に残っています。

「もっとも個人的な問題はもっとも普遍的な問題である」

なるほど、と感じると同時に、これはあらゆる表現行為に通じる言葉だとも感じるのです。

例えば、音楽。

世の中に存在している名曲と言われる楽曲は、個人的な失恋などの喪失体験をベースにしているものがほとんどです。私が好きなアーティストの楽曲も歌詞も平たくいうと「寂しい。辛い」と行っているものが多いです。

以前、音楽関係のお仕事をされている方から「クリエイティブな活動は、自分が抱える孤独と向き合わないとできない」と言われたことがあります。結局表現活動というのは、自分のコンプレックスが起点になるのかもしれません。

これはブログにも言えることではないでしょうか。

個人的な悩みがあるからこそ、それに対する怒り、悲しみ、そして共感を得たいという欲求がブログを書く衝動に繋がるのだと感じるのです。そして、いわゆる人気があるブログというのは、その個人的衝動に共感する人が多いから読まれるのでしょう。

私自身は、仕事での自分の失敗や悔しさがブログの出発点になってきた部分があります。だから本を読み、学んだことを記事にかくところからブログを始めました。

仕事ができないから、仕事術にについて書く

恋人が出来ないから恋愛の心理学について書く

お金がないから節約術について書く

多分、ブログを書く原点はそんなところにあるし、コンプレックスがなくならない限りブログを書き続けることはできる気がしています。

今週の気になっている本

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人気ブロガー「Lifehacking.jp」の堀さんの新刊です。そういえば、以前堀さんがブログを始めたきっかけをセミナーで伺ったことがありますが、やはり仕事での挫折がきっかけだったとお話されていました。

堀さんのライフハック記事は海外の事情もまじえ、深く鋭い内容の記事が多いですが、それでも起点は他の人と同じなのかもしれません。

今日のアクション

人間の情熱の原点が、コンプレックスや自分の短所だとしたら、ブログに書くことがないという悩みは、自分が満たされているという裏返しで幸せな証拠なのかも知れませんね。