当ブログでは、たまに論理的に思考だけに頼るのは限界があるとか、理性だけでなく感性もバランスよく使っていく必要があるみたいな記事を書いています。
実際、最近では世の中的にも「デザイン思考」とか「アート思考」みたいな考え方が一般的になって来ました。ビジネスの世界でもロジックだけでもの考えても新しい製品やサービスは生み出せないとはよく言われるようになりました。
この感性を理性をバランスよく使うって言うのは、言葉で言うのは簡単だけれども実際は難しい。多くの人は、理屈で考えていって、考えられない所まで来たらあとは直感みたいに考える人が多い気がしています。私自身もそうでした。
ただ、最近写真を一生懸命に撮るようになって感じるのは、良い写真を撮影出来た時、なぜそれを撮れたかについて、だいたいは理由は説明出来ないということ。うまく行く時というのは、理屈は一切入らず、感性の声に従って撮影した時にうまくいくことが多いということです。
もちろん、うまく撮れたといっても私は写真初心者なので、見る人が見ればたかがしれているわけですが、これは写真に限らず、あらゆる創作活動やビジネスに言える気がします。
では、その上で感性と理性をバランスよく使うということはどういうことかと考えると、それは決して感性と理性と使い分けるということではなく、感性の声に理性が寄り添って、出来る限り言語化してやるということなのかもしれません。
なぜその写真は美しいのか、なぜそれはうまくいったのか、それを必ずしも一般的なセオリーに捕らわれず言語化すること。すわわち感性の側に理性が歩むよっていくことだと感じるのです。
ただし、私も含めた多くの人は、常識的に考えればこうあるべきという認知バイアスの入っているのでそれが簡単なことではありません。
しかし、写真にしろ、それ以外のものにしろ、感性を働かせるもの日頃から触れることが、その感覚を磨く鍵のように最近感じています。
今週の気になっている本
というわけで、またまたアート思考に関する本を読んでおります。アート思考、一冊の本を読んだだけではなかなかに理解出来ないところがあるわけですが、そこが面白いです。