13歳からのアート思考〜これからのビジネスにアートが必要な理由

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私、芸術の類いは全く素養がありません。絵心は全くかりませんし、美術館などにいって絵画をみても、わかったようなわからないようなが本音です。ですが、本書を読めば視点が変わります。

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

アートなんか私には関係ないよと考えていませんか。そんなことはありません。アート、あるいはアート思考は今こそ全てのビジネスパーソンが身につけるべきものです。

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現代美術の始まりはカメラの誕生だった

教科書などで見かける現代美術といわれる絵画。なんだか凄そうだけど、よく分からないというのが本音ではないでしょうか。私自身もそうで、これは私にセンスがないだと考えていました。ですが、この現代美術、あることをを理解するとグッと理解が進みます。

一般的に、上手な絵、キレイな絵とはどんなものですかと聞かれた場合、多くの人は目に映ったモノを忠実に、リアリティをもって再現しているような絵を思い浮かべるのではないでしょうか。

美術の世界では、ヨーロッパのルネサンスの時代より、目に写るものを忠実に描くコトに価値があるとされてきました。ところが1826年のこの状況を一変されるものが産まれます。カメラです。いくら絵画を写実的に描いたところでカメラには絶対叶いません。

カメラの登場によって、写実的な絵画は今まで持っていた意義を完全に失ってしまいます。そして、このことをきっかけに目に写っているモノを忠実に再現する以外の価値を絵画に持たせようとする闘いが始まったのです。

現代美術の歴史とは、新しい解釈を生み出す闘争の歴史

本書では、現代美術の歴史に名を刻む6人の作品を解説しながら現在美術の歩みを紹介していきます。

マティス、ピカソ、カンディンスキー、デュシャン、ボロック、ウォーホルの6人は、それまで人類が歴史の中で積み上げてきた、美術ってこうだよね、芸術ってこんな感じだよねという既成概念を作品を通じて壊していくような作品を世に送り出しています。

例えば、マティスは自分の奥さんの肖像画を描いていますが、鼻筋が緑、髪が青、眉毛が青と緑でお世辞にも美しいとは言えません。発表当時は、婦人を公開処刑したとまで酷評されたそうです。

ただ、それがその後、現代美術を切り開いた作品として評価されるようになったのは、目のに映る通りに書くという発想から離れて、色を自由に使うことに挑戦したからなのです。

私達は絵を描くときに肌色のモノは必ず肌色で塗らなければならないと考えがちです。ですが、マティスはその囚われから現代美術を開放したのです。

自分だけの見方を持つ、それがアート思考

アート思考とは「 自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探究をし続けること」だといえるでしょう

本書を読んでいると、カメラの登場によって絵を描くことの意義を失った当時の芸術家の置かれている状況はAIによって多くの人の仕事が奪われると言われている現代のビジネスパーソンとよく似ているような気がします。

今回のコロナ禍の件でも、社会のルールが一変しました。目の前の出来事に当たり前はありません。

残念ながら私も含め、多くの人達は世の中のどこかに人が与えてくれた正しい答えがあってそれを見つければ何事もうまくいくという誤解を長年の教育や社会生活で植え付けられています。

ですが、絵を描くことの答えが写実的なものだけではないように、目の前に起こっている出来事には様々な解釈があり、答えのその数だけあるのが普通なのです。むしろ、ロジックで突き詰めて出せる答えはAIで導き出せる分、人間に勝ち目はありません。

このことについては、当ブログで以前も書いています。

フランスではハガロレアという哲学の授業で答えにない問題とどう向き合うについて真剣に学ぶそうですが、日本ではそういう教育は極端に遅れています。これからの時代にいかに自分だけの見方を持つためにアート思考が必要なのです。

今日のアクション

本書は久しぶりに一気読みしてしまうほど面白い本でした。芸術の話題を通して、今の社会が抱えている問題の本質を突いてくるようなところがあります。ぜひ読んで見て下さい。おすすめです。

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