写真を撮るということは自分とつながること

以前より写真に力を入れているということはブログで書いているのですが、この8月より天狼院書店さんのパーフェクトポートレートゼミを受講することにしました。この講座は、芸能人などの写真も数多く手がけるプロカメラマンの榊 智朗先生の指導の元で4ヶ月間、撮影会と講評を受ける講座です。

先日、さっそく最初の講座を受講してきました。

私は、カメラを本格的に勉強し始めて日も浅いので、講座では撮影に関するテクニックを教えてもらうものだと考えていたのですが、実際には最初から写真と撮るとはどういうことか、自分の作風を生み出すにはどうしたらいいのかという話が中心でした。

この背景には、カメラの性能が目まぐるしく向上しているため、自分しかとれな写真を撮れる人のほうが重宝されるようになりつつあるという事情もあるとのことでした。

榊先生曰く、ポートレート撮影は、自分の撮影の仕方を追求することだと。写真には、自分が今までの人生で何を見てきたかが出てくるとのことでした。

私は、以前から人の隠れた魅力を引き出すという点において、ポートレート撮影はカウンセリングやコーチングのマインドに近い部分があると感じていました。その上、今回の講義を受けて、改めてその認識が正しいと確信しました。

自分が何者であるかが分からなければ、自分の作風を生み出すことは出来ません。心理学の用語で言うところの自己受容と近いと言えるのかもしれません。

ブログを書いても、本を執筆しても、写真を撮っても、最終的に大事なことは如何に自分自身とつながるか。あらゆる表現活動はそれにつきるのかもしれません。

私は、ブログを書き始めてもうすぐ丸10年になりますが、未だに自分らしさというものを見いだせていません。自分は無個性であるという空虚感に襲われることが今でもときどきあります。

この4ヶ月の講座を通じて、写真のスキルアップとともに、自分の作風とは、自分らしさとはなにかみたいなことも少し見いだせればと感じています。

今週の気になっている本

ソニー復活の立役者、平井一夫さんの著書です。カメラを学び始めて知ったのですが、カメラ業界内においてもソニーの躍進は凄いです。この東京五輪では、報道撮影用のカメラとしてがキャノン、ニコンの独占状態の中に新たにソニーが新しく追加されたそうです。

身の周りでも、ソニーのカメラを購入している人が多いですし、こういうところにも平井さんの影響は現れているのかもしれません。