Kindleヘビーユーザーの私がiPad mini 6を見送った理由

9/15に行われたAppleの新製品発表。iPhone 13を始め様々に注目を浴びていますが、今年はなんと言ってもiPad mini 6に話題が集中しています。片手で持てるそのサイズ感、8.3インチという見やすいディスプレイ、そして第2世代Apple Pencil対応と、iPad Air 4を持っている私にとってもものすごく物欲をそそる製品です。

Kindleヘビーユーザーである私も読書端末として、購入するかかなり迷いましたが、いろいろ考えて今回は見送りました。ひょっとするとまだ購入を迷っている方もいるかもしれないので、こういう考え方もあるんだ程度に読んで見て下さい。

マルチタスクを最大限活かしたい

iPadOSにあって、iOSに無い最大の機能のひとつがマルチタスク機能です。マルチタスクとは、一つの画面に二つのアプリを立ち上げて、同時並行で二つのアプリを使うことが出来る機能です。例えば、画面の左側にKindleを立ち上げつつ、右側にノートアプリを立ち上げて読書メモを取るみたいなことが出来ます。

そして、この便利な機能を活かすためには、どうしてもある程度画面のサイズが必要になります。私は、iPad Air 4を普段使っているのですが、10.9インチで2画面に分割して丁度良いかなくらいの大きさなので、iPad mini 6ではマルチタスクはちょっと厳しい気がしてしまいました。

もちろん、ここの感じ方は個人差があるので、iPad mini 6でも十分マルチタスクを使いこなせるという方もいるはずですが、分割時のサイズ感は確認したほうが良いでしょう。

手書きメモを活かすにはスペースが必要

私はApple Pencilで手書きのノートを取ると、必要以上に文字大きくなってしまうほうです。これも個人差はあるかもしれませんが、Apple Pencilの手書きメモで文字を紙で書くように小さく書ける人は少ないはずです。

文字が大きくなってしまう以上、ノートを書くためのスペースもある程度大きさが必要です。今はすっかりiPad Air 4のサイズで手書きノートをとることになれてしまったので、サイズを小さくすると書きにくくなってしまうのです。

ノートの中に、図を書いたり、マインドマップのようなメモの取り方をする時のノートを書くスペースは大きいほうがいいかなと。

Apple Pencilで手書きのノートを活用する場合は、文字を書き込むのに必要なスペースがどのくらいか考えておいたほうがいいでしょう。

Kindle Oasisとの用途の棲み分け

私は、電子書籍を読むときのメイン端末はKindle Oasisで、活字の本はほとんどこれで読みます。そして、この端末で読みにくい雑誌や写真集、大画面で読んだほうが楽しめるマンガなどをiPad Air 4で読むという棲み分けを行っています。

ここにiPad mini 6が入ってくると、Kindle Oasisと役割がかぶってしまいます。

読書するという目的に限定すれば、Kindle OasisとiPad mini 6の読書端末の性能は比較は一長一短で簡単には比較出来ません。そう考えると、読書という目的に絞ってならコスパの良いKindle Oasisiで十分なのです(これから買う人にはKindle Paperwhiteをおすすめします)。

iPadシリーズって、とりあえず雰囲気購入して案外その後大して使っていないという人が結構いるガジェットでもあるので、自分が何に使うのかは購入前によく検討したほうが良いです。少なくとも出先での読書がメインの用途なら、もっとコスパの良い端末は存在します。

今日のアクション

とここまでiPad mini 6を買わなかった理由を書いたのですが、別にiPad mini 6を否定しているわけではありません。人によって使い方は違いますし、素晴らしい端末なのは間違いありません。

ただ、買ってから意外と使わないという話も多く聞くのがiPadなので、本当に自分の使い方と合っているかは考えて置いた方がいいでしょう。その上で、勢いだけで買ってみるというのもありかもしれません。